- SEの人月単価の相場はいくらくらい?
- システムエンジニアの単価相場いくら
- システムエンジニアが効率良く単価を上げるためにはどうすればいい?

システムエンジニアに興味があるのですが、単価相場はいくらくらいなのでしょうか?



システムエンジニアの単価は、その人のスキルによっても大きく変わってきます。単価を上げるためのコツを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
システムエンジニアはこれからも需要が見込まれる仕事です。
経験豊富で、スキルがあるエンジニアは単価も上がりやすく、高収入を目指すことも可能です。
エンジニアの単価は他の職業と比較しても高く、会社員として働くよりも収入アップが見込める可能性があります。
システムエンジニアは、仕事内容の幅が広いため、単価相場を出すのが難しい業種でもあります。
そこでこの記事では、スキルごとのシステムエンジニアの単価相場について紹介していきます。システムエンジニアに対して興味がある人や、平均単価を知りたい人はぜひ参考にしてください。
システムエンジニア(SE)の平均単価
システムエンジニアの平均単価は、企業規模やその人のスキルによっても変わってきます。
2011年に総務省が「IT発注力の向上について」という資料を公開していますが、ここではシステムエンジニアの平均単価などは述べられていません。IT人材に仕事を発注する際にどのくらいの費用の見積もり力が必要かが書かれています。
システムエンジニア(SE)の単価表
政府統計ポータルサイトのe-Statによると、システムエンジニアの平均単価相場は38万円ほどといわれています。
しかし、エンジニアと一言でいってもいろいろな職種があり、開発するツールによっても値段は変わってきます。
たとえば、開発分野ごとの単価相場は以下の通りです。
開発分野 | 単価 |
---|---|
メールフォーム | 3万円~ |
CMS | 50万円~ |
ECサイト | 50万円~ |
基幹システム | 10万円~ |
業務支援システム | 5万円~ |
Webシステム | 40万円~ |
システムエンジニア(SE)の単価相場
システムエンジニアの人月単価は、契約する企業やプロジェクトによっても変わります。
同じ要員を提供する場合でも、契約相手や対応内容・リスクによって値段を変えることはめずらしくはありません。
自社の単価を公表している企業はほとんどありませんが、だいたいの相場価格はあります。
分類 | 大手IT企業 | 中小IT企業 | 備考 |
---|---|---|---|
超上級SE | 180~200万円 | 120~140万円 | 専門技術を有したSE、プロジェクトマネージャ |
上級SE | 140~160万円 | 100~120万円 | 顧客との折衝を行えるプロジェクトリーダー |
中級SE | 100~120万円 | 80~100万円 | 数人程度のSEやプログラマをとりまとめるサブリーダー |
初級SE | 80~100万円 | 60~80万円 | 個別機能のシステム設計や開発を行うSE |
システムエンジニア(SE)の単価を上げる方法
システムエンジニア(SE)が単価を上げる方法としては、マネージャーやプロジェクトリーダーなどへのキャリアアップが一般的です。
技術者よりの仕事が多いシステムエンジニアに対して、マネージャーになるとプロジェクト管理の役割が必要になります。
そのため、マネジメント能力やコミュニケーション能力、システムに対する幅広い知識が必要になります。
また、他にもSEの単価を上げる方法として、以下のような選択肢があります。
- ITコンサルタント
- セールスエンジニア
- スペシャリスト
- フルスタックエンジニア
エンジニアとしてのスキルだけでなく、マーケティングスキルのような他のスキルと組み合わせることで市場価値が高い人材になることができます。


システムエンジニア(SE)の単価相場を理解するポイント
システムエンジニア(SE)の単価相場を理解するためには、以下のポイントを把握しておきましょう。
- 会社規模によって異なる
- エンジニアのスキルによって異なる
SEの単価相場①会社規模によって異なる
システムエンジニア(SE)の単価相場は、会社の規模によって異なります。
目安としては大手企業や外資系のエンジニアは、中小企業と比べて3~8割ほど単価が高くなる傾向にあります。
これは大手企業のほうが優秀な人材が集まりやすいからです。
また、大手企業や外資系企業は優秀な人材エンジニアを育成するためのシステムにお金をかけているため、その分単価も高くなります。
大手企業は、これまでにたくさんのプロジェクトにかかわっているため、情報資産が蓄積されているという強みもあります。
SEの単価相場②エンジニアのスキルによって異なる
超上級SEと初級SEでは、同じシステムエンジニアでも単価に大きな開きがあります。
超上級SEは、プロジェクト管理や顧客折衝を担当することが多く、システムに対する高度な知見や技術力を要求されます。また、配下SEの要員管理やコスト管理など、責任の範囲も広くなることから高単価になります。
それに対して初級SEは、入社したての新人も含まれます。
そのため、超上級SEと比較すれば技術力に圧倒的な差があります。
初級SEでも能力が高い人もいますが、中にはあまりSEに向いていない人も含まれるため、人材の当たり外れが多いです。
採用しているSEが相場にあった値段かどうか、個々のプロジェクトで活躍できるかどうかは、しっかり見極める必要があるでしょう。
SE全体の平均人月単価
人月(にんげつ)単価とは、システム開発などで、エンジニア1人が従事する業務量(1人月)に対する単価のことです。
人月単価は受注企業からクライアントへの請求金額の算定に用いられます。
この単価を公表している企業はないため、正確な金額を算出するのは難しいですが、人月単価の相場はだいたい77万ほどといわれています。
会社員SEの月額支給額(単価)
会社員として企業に所属しているシステムエンジニアは、毎月ほぼ決まった金額の給与が振り込まれます。
そのため、月の支給額を月の単価と捉えることができます。
一般的な会社員SEの平均年収は500~600万円ほどです。
月の給与に換算すると、41.5~50万円ほどとなります。
そう考えると会社員SEの月の単価は40~50万円ほどと考えられます。
フリーランスSEの単価
一般的なシステムエンジニア(SE)の案件は、月単価50~80万円が相場です。
個人のスキルや仕事内容によっても単価は変わってきますが、会社員のSEに比べるとフリーランスSEのほうが単価相場は高い傾向になります。
ただし、フリーランスだと福利厚生などの面で会社員よりも不利なため、どちらが適しているかは個人によります。
ITエンジニアの単価相場
IT業界には、システムエンジニア以外にもさまざまなエンジニアがいます。
またそれぞれ職種によって相場も異なります。
ソフトウェア開発の単価相場
ソフトウェア開発の単価相場は、開発する種類や会社の規模によって異なります。
たとえば、一度止まってしまうと業務が滞るような基幹システムの開発だと、相場単価は60万円以上になります。
それに対して、クラウド型のような月額料金を支払うツールを導入して開発する場合には、10万円ほどでできることもあります。
ソフトウェア開発の場合、何を開発するかで単価は大きく変わってきます。
プロジェクトマネージャーの単価相場
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトチームをまとめて期限内に納品できるように管理するのが仕事です。
プロジェクトマネージャーの実力によって、仕事の進捗が滞ることもあるため、重要な役割のひとつです。
正社員のプロジェクトマネージャーの平均年収は644万円ほどで、月額だと54万円くらいです。
フリーランスのプロジェクトマネージャーだと、それよりも高くなり、だいたい単価は60万円以上になります。
フリーランスエンジニアの単価相場
会社員のシステムエンジニアの場合、固定給で給与が支払われることになるため、スキルに見合わない給与になることもあります。
スキルに自信がある場合は、フリーランスとして独立するのも選択肢のひとつです。
エンジニアの職種 | 単価相場 |
---|---|
システムエンジニア | 約60万円 |
ネットワークエンジニア | 約60万円 |
データベースエンジニア | 約70万円 |
インフラエンジニア | 約65万円 |
セキュリティエンジニア | 約65万円 |
テストエンジニア | 約60万円 |
フリーランスの場合、単価の交渉などもできるため、実力に応じて報酬をアップさせることができます。
>>フリーランスエンジニアの単価相場は?時給換算するとどのくらい?
プログラマーとシステムエンジニアの単価の違い
プログラマーとシステムエンジニアでは、どのくらい単価に差があるのでしょうか。
プログラマーの単価相場
プログラマーはシステムエンジニアからもらった仕様書を基にプログラミングする仕事です。
システムエンジニアとは違い、クライアントと話す機会はほとんどありません。
システムエンジニアが上流工程を担当しているのに対して、プログラマーは家庭交流を担当しているといえます。
プログラマーの平均年収は428万円で、月給に換算すると36万です。
部門によっても単価が変動
プログラマーとシステムエンジニアの単価は、担当する部門によっても異なります。
プロジェクトマネージャー候補での単価だと80万円以上も期待できます。
また、プログラマーがアプリケーション設計を行う場合、単価は50万円以上になります。JAVAやC#といったアプリケーションに人気のプログラミング言語を習得しておくと、単価が高い案件を見つけやすいです。
エンジニアのSE単金について
システムエンジニアに使われる用語として「SE単金」があります。
これは「SE単価」とも呼ばれ、1ヶ月あたりの予算を指して使われます。
SE単金とは
SE単金とは、システムエンジニアに支払う給料のようなものです。
システムエンジニアの業界では、システムエンジニアが1カ月分働いたときの工数を1人月と呼びます。
働いた作業内容に見合った1人月分の予算をSE単金と呼びます。
システムエンジニアのSE単金は一律ではなく、これまでの経験年数や身につけているスキル、マネジメント経験の有無などによって変動します。
さらに同じようの案件でも商流次第でSE単金は変わります。
基本的に商流が浅いほどSE単金が高くなる傾向にあるため、案件を吟味してSE単金が高い案件を狙うようにしましょう。
大手企業ほどSE単金が高い
大手企業ほどSE単金は高くなります。
そこで実力が認められればSE単金がもっと高くなる可能性があります。また、継続的に案件を回してくれる可能性もあるため、積極的に大手の案件を狙っていきましょう。
ただし、システムエンジニアリングサービス(通称SES)を利用しているときに単価を高くすると、案件が受注しにくくなるというデメリットがあります。
そのため、単価を設定する際には相場価格を把握し、必要以上に高く設定しない必要があります。
システムエンジニアとして単価アップするならエージェントサービスへの登録を
システムエンジニアとしての単価をアップするには、エージェントサービスの利用をおすすめします。
エージェントサービスに登録することで、希望に合った求人を紹介してもらえるようになります。
また、複数のエージェントに登録することでたくさんの案件をチェックできるため、より希望に合った案件が見つかりやすくなります。
システムエンジニアにおすすめのエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」はフリーランスエージェントの中で登録者数No.1の大手エージェントです。
利用者の平均年収が862万円と、年収1,000万円を目指そうとしているフリーランスにもぴったりのエージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件があるため、いろいろチェックしてみましょう。
システムエンジニアにおすすめのエージェント②Midworks(ミッドワークス)


「Midworks(ミッドワークス)」は、エンジニアが選ぶIT系フリーランス専門エージェントサービスで3年連続1位を獲得しているエージェントサービスです。
常に3,000件以上の案件を掲載しているため、希望にあった案件がきっと見つかるはずです。
フリーランスでありながら、正社員並みの待遇が受けられるのも大きなメリットです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
システムエンジニアにおすすめのエージェント③ITプロパートナーズ


ITプロパートナーズは、週2日から働ける副業案件を多く掲載しているフリーランスエージェントです。
週2~3日といった副業レベルから、フルタイムで働ける求人まで、さまざまな案件を掲載しているため、起業までに貯金しておきたい人や余っている時間を有効に活用したい人にもおすすめです。
システムエンジニアの単価に関するよくある質問
システムエンジニアの単価に関するよくある質問と、その答えをまとめました。
気になることがあればチェックしてください。
- システムエンジニアの単価は年齢によって変わる?
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システムエンジニアの単価は年齢と共に上がっていきます。
50代前半がもっとも高く、それ以降はだんだんと下がっていく傾向にあります。
- システムエンジニアの人日単価とは?
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人日単価とは、エンジニア1人が1日稼働した場合の単価のことです。
人月単価は、1人1カ月稼働した場合の単価です。
- システムエンジニアの相場単価は地域によって変わる?
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エンジニアを雇う地域によって単価が変わることもあります。これは地域によって家賃や物価が異なるためです。
首都圏の中堅SEの月単価が100万円とすると、地方の中堅SEの単価は60~70万ほどが相場です。
まとめ
システムエンジニアの単価相場は会社の規模やその人のスキルによって大きく変わります。
そのため、大手企業になるほど単価相場は高くなります。
自分のスキルに自信がある場合は、フリーランスとして独立することをおすすめします。独立することでスキルに見合った報酬がもらえるようになり、さらに単価をアップさせることができます。
高単価が案件を獲得するためにも自分自身のスキルアップも欠かさずに行っていきましょう。
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