- システムエンジニア(SE)は激務で忙しいって本当?
- システムエンジニア(SE)は残業が多い?
- IT業界は仕事が忙しい職種が多すぎる?

システムエンジニアを目指しているのですが、激務で残業が多いというのは本当でしょうか?



システムエンジニアが忙しいと言われる理由はいくつかあります。激務を避ける方法を紹介するため、ぜひ参考にしてください。
「システムエンジニアの仕事は忙しい」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
すべてのシステムエンジニアが忙しいとは限らないのですが、毎日激務の中働いているシステムエンジニアも確かにいます。
ではどうしてシステムエンジニアは忙しくなってしまうのでしょうか?
この記事ではシステムエンジニアが忙しい理由と激務から逃れる方法についてまとめています。
システムエンジニアに興味がある人、現在システムエンジニアとして働いている人は、ぜひ参考にしてください。
システムエンジニア(SE)が激務で忙しい理由
そもそもどうしてシステムエンジニア(SE)は激務で忙しいことが多いのでしょうか。
システムエンジニアが忙しい主な理由として、以下のようなものが考えられます。
- スケジュール管理が難しい
- 急な仕様変更が入る
- 慢性的なエンジニア不足
- プロジェクトマネジメントが難しい
- 多重下請け構造
- 納期が厳しい
- 特定の人に仕事が集まる
システムエンジニア(SE)が激務な理由①スケジュール管理が難しい
システムエンジニア(SE)の仕事はスケジュール管理が難しいため、激務だといわれています。
システム開発は最初から最後まですべて予定通りに進むことは、まずありません。また、まったく同じシステム開発もありません。
開発途中でトラブルが発生して進まなくなることが多いため、最初のスケジュールよりも大幅に遅れてしまうこともよくあります。
そのため、何とかスケジュールに間に合わせるために残業が増えて、激務になってしまいがちです。
システムエンジニア(SE)が激務な理由②急な仕様変更が入る
ひとつのシステムが立案されて、リリースされるまでにはいくつもの段階を経ます。
その工程の中で、クライアントの要望による急な仕様変更もよくあります。せっかく立てた予定が無駄になってしまうことも多く、またスケジューリングをし直すことも多いです。
システムエンジニアは限られた人手で、納期までに実装・リリースする必要があるため、何とか間に合わせるために激務になってしまいます。
システムエンジニア(SE)が激務な理由③慢性的なエンジニア不足
経済産業省の発表によると2030年時点で最高約80万人のIT人材不足が生じる懸念があることが試算されています。
IT業界では慢性的なエンジニア不足に陥っており、ひとりのエンジニアが担わなければならない仕事量が年々増えています。
もともとエンジニアの需要と供給が追いついていなかったのが、さらに悪化しているため、どんどんシステムエンジニアが激務になっているわけです。
ニーズに対してシステムエンジニアが不足しているため、残業も多くなり、どんどん仕事が忙しくなってしまいます。
システムエンジニア(SE)が激務な理由④プロジェクトマネジメントが難しい
システム開発は常に想定外のことが起こりうるため、臨機応変にプロジェクトマネジメントをしていく必要があります。
そのため、あらかじめ余裕を持たせたスケジューリングが重要になってきます。
しかし、クライアントからの要望で、どうしてもタイトなスケジュールをこなさなければならないことも多く、結果としてシステムエンジニアの仕事が激務になってしまいがちです。
プロジェクトマネジメントが上手くいかないと、最悪残業が続くデスマーチ状態になってしまうこともあります。
システムエンジニア(SE)が激務な理由⑤多重下請け構造
IT業界は建設業界と似ていて、大手の大手のSIer(1次受け)から下請け(2次受け)、孫請け(3次受け)と、どんどん下に仕事が流れていきます。
その過程で中間マージンが抜かれてしまうため、下層に行くほど単価は安くなります。
そのため、実際に開発を担当する人たちは限られた予算で完成させなければならず、どうしても激務になりがちです。
下層にいるシステムエンジニアほど激務になりやすいため、残業も多くなってしまいます。
システムエンジニア(SE)が激務な理由⑥納期が厳しい
システム開発には納期があります。
納期は月末になることが多く、月末はとくに忙しいシステムエンジニアが多いです。
また、システムが稼働し始める初日もトラブルが起こりやすく、深夜まで残業になることがよくあります。開発途中もバグや仕様のミスで遅延が起こり、どんどん納期までの時間がなくなってしまうため、仕事も激務になってしまいます。
クライアントの都合もあり、納期を延ばすことは難しいため、結果的に残業してでも納期に間に合わせるような形になってしまいます。
システムエンジニア(SE)が激務な理由⑦特定の人に仕事が集まる
システム開発は仕事ができる人のところに仕事が集まってしまうことがよくあります。
システム開発の場合、特定の作業ができる人が限られているケースもあり、作業が属人化することで、その人ばかりに仕事が集中してしまうことがあります。
作業が属人化してしまったシステムエンジニアは、かなりの激務になってしまいます。
システムエンジニア(SE)の他に激務になりやすい職種
IT業界の中には、システムエンジニア以外にも激務になりやすい職種があります。
たとえば以下のような職種は激務になりやすいです。
- インフラエンジニア
- AIエンジニア
- Webエンジニア
SE以外で激務の職種①インフラエンジニア
ITインフラの構築や運用保守を担うインフラエンジニアも激務になりがちな職種です。
システムは24時間稼働しているため、運用保守の業務も24時間発生します。ユーザーが少なく、システムを止めてもあまり支障がない夜中にメンテナンスを行うことが多いため、夜勤になるケースもよくあります。
トラブルはいつ起こるかわからないため、緊急性によっては残業を強いられてしまいます。
SE以外で激務の職種②AIエンジニア
AIエンジニアは、AIを中心とした製品の開発を行う職業です。
AI開発やデータ分析などが主な業務です。近年、AIの新しい技術やサービスが注目され、需要も高まっているため、人手不足から激務になりやすい職種といえます。
SE以外で激務の職種③Webエンジニア
Webエンジニアは、Webアプリケーションの構築と保守を担当します。
企画からデザイン、コーディング、テストなど開発プロセス全体を理解していることが求められます。HTMLやCSS、JavaScriptなどのWeb技術に精通している必要があるため、会社の業務以外に勉強しなければならないことも多いです。
業務外での勉強が必要になるため、激務になりやすい職種です。
IT業界ではプログラマーも激務で忙しい
システムエンジニアの他にプロジェクトに参加するプログラマーも激務になることが多いです。
プログラマーが激務になるのには以下のような理由があります。
- 納期が厳しい
- 自己研鑽の時間が必要
プログラマーが激務な理由①納期が厳しい
プログラマーはプログラムの実装が主な業務です。
そのため、業務を行うためにはシステムエンジニアが作る設計書が必要になります。しかし、クライアントの仕様変更などで、なかなか設計書が完成しないと、どんどんスケジュールを圧迫してしまいます。
プログラマーに設計書がくるのが遅くなっても納期は守らなければならないため、残業してでも仕事を終わらせなければなりません。そのため、プログラマーの仕事も激務になってしまいます。
プログラマーが激務な理由②自己研鑽の時間が必要
プログラマーとしてやっていくのには、新たなスキル習得が重要になります。
そのためにはスキル習得のために勉強しなければなりません。新しいプログラミング言語を学んだり、設計や開発の勉強をする人もいます。
業務以外でも多くの時間がとられるため、プログラマーは激務になりがちです。
システムエンジニア(SE)が激務から逃れる方法
システムエンジニア(SE)が激務から逃れるためには、どういった方法が考えられるでしょうか。
現在仕事がとても忙しい人は、以下の方法を試してみてください。
- プロジェクトを異動する
- 忙しくないSEに転職する
- 独立してフリーランスになる
システムエンジニアが激務から逃れる方法①プロジェクトを異動する
一般的に、システム開発会社はいくつものプロジェクトを同時に進行しています。
プロジェクトによって忙しさの度合いが異なるため、あまりにも激務の場合は、上司に相談して他のプロジェクトに異動するのも選択肢のひとつです。
不確実性が少ないプロジェクトや優秀なプロジェクトマネージャーがいるプロジェクトだと、そこまで激務にならないことも多いです。残業の頻度も変わってくるため、プロジェクトの異動も頭に入れておきましょう。
システムエンジニアが激務から逃れる方法②忙しくないSEに転職する
激務のシステムエンジニアがいる一方で、そこまで忙しくないSEもいます。
たとえば社内SEはそこまで激務でないことが多いです。非IT業界の企業だと、かなりゆったり働ける可能性が高いです。
自社内のシステム開発や保守、社内でのサポート業務、外注企業のシステムエンジニアとのやり取りが主な業務となるため、激務にはなりにくい職種です。
システムエンジニアが激務から逃れる方法③独立してフリーランスになる
システムエンジニアの激務から逃れる方法として、企業に所属せずにフリーランスとしてやっていくのも方法のひとつです。
正社員の場合、何時から何時までといった時間で拘束されることが多いですが、フリーランスの場合はいつまでにシステムを完成させるといったように成果報酬の働き方になります。時間でお金を稼ぐのではなく、スキルによってお金を稼ぐことになります。
フリーランスのシステムエンジニアになれば仕事量も自分で決められます。
案件の掛け持ちも可能ですし、ペースも自分で決めることができます。
ただしスケジュール管理ができていないと、会社員よりも激務になる可能性もあります。そのため、あくまで自己管理ができる人向けの働き方です。
>>フリーランスエンジニアの現実は厳しい? 仕事が合わない人の特徴は?
システムエンジニア(SE)が激務を続ける危険性
納期前などの一時的な残業で激務になるのは仕方ありませんが、いつも激務が続いているようだとさまざまなリスクがあります。
- 肉体的・精神的なダメージ
- プライベートな時間がとれない
- キャリアアップの機会が失われる
SEが激務を続ける危険性①肉体的・精神的なダメージ
システムエンジニアとして激務が続くと、肉体的・精神的なダメージが蓄積していくリスクがあります。
休日出勤や残業が日常化していると、いつの間にか精神的にダメージが溜まっていて、うつ病や適応障害といった病気を発症してしまう恐れがあります。
知らず知らずのうちに疲れが溜まっていることも多いため注意が必要です。
SEが激務を続ける危険性②プライベートな時間がとれない
残業や休日出勤が続くと、プライベートな時間がとれなくなってしまいます。
家族や友人と過ごす時間が減ってしまい、最悪の場合、家庭崩壊の原因にもなりかねません。既婚者の場合、育児の時間もとれなくなり、離婚に発展する恐れもあります。
自由な時間がとれないとストレスを解消する暇もないため、仕事に対する集中力も減ってしまいます。SEの仕事にもマイナスに働くため、危険性も高いです。
SEが激務を続ける危険性③キャリアアップの機会が失われる
SEとして激務が続いていると、キャリアアップのための時間を確保することができません。
十分な転職活動も行えないため、ただただ目の前の仕事を過ごすだけで終わってしまう可能性があります。
資格取得などの自己学習の時間も失われてしまうため、せっかくのキャリアをムダにしてしまう危険性があります。
激務を避けたいシステムエンジニアにおすすめのエージェント
今の勤め先が激務の場合、フリーランスとして独立するのも選択肢のひとつです。
フリーランスのシステムエンジニアとしてやっていくには案件獲得が重要になってきます。そんなときにおすすめなのがフリーランス向けのエージェントです。
自分の希望にあった案件を紹介してくれるため、自分の思い通りの働き方ができます。
- レバテックフリーランス
- ITプロパートナーズ
- ミッドワークス
おすすめエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」は登録者数が1位でありながら、利用者の平均年収が862万円という業界最大級のフリーランス専門エージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件を所有しています。
単価交渉や契約の手続きなどはエージェントが代わりにやってくれるため、実務だけに集中できます。
現在フリーランスでなくても情報収集のためだけに登録することが可能です。
おすすめエージェント②ITプロパートナーズ


「ITプロパートナーズ」は週2日から働ける副業案件に強いフリーランス専門エージェントです。
IT業界で起業したい人も利用できるため、安定して案件を獲得できます。
もちろんフルタイムで働きたい人向けの案件もそろっているため、フリーランスとして独立するまでの収入を確保したい人にもおすすめです。
おすすめエージェント③Midworks(ミッドワークス)


「ミッドワークス」は、IT系フリーランス専門エージェントです。
常に3,000件以上の案件を掲載しており、正社員並みの待遇を受けることができます。
フリーランス特有のリスクも防いでくれるため、初めての起業で不安が多い人にも安心です。
急に案件が途切れてしまったときの給与保障制度や、生命保険料の半額負担が福利厚生として整っているため、フリーランスにとって心強いサービスです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
システムエンジニアの激務に関するよくある質問
システムエンジニアの激務に関するよくある質問と、その答えをまとめました。
- システムエンジニア以外に激務な仕事はある?
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平均的な残業時間がもっとも多いのは医者です。続いて営業職やコンサルタントなどが激務な仕事として挙げられます。
- システムエンジニアは月末に激務になることが多い?
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システムエンジニアの仕事は納期を中心に回っているため、必ずしも月末が忙しいわけではありません。納期に近づくにつれて忙しくなるのが一般的です。運用や保守を担当しているSEはシステムの利用状況に応じて激務になります。
- 今後もシステムエンジニアは激務が続く?
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システムエンジニアはリモートワークなどの新しい働き方も増えています。出社時間を削ることで効率良く作業ができ、残業を減らせる可能性があります。そのため、働き方によっては激務が軽減される可能性も高いです。
まとめ
システムエンジニア(SE)は必ずしも激務というわけではありません。
システムエンジニアが激務になってしまう背景には、現在のIT業界の仕組みなども関係しています。ただ、フリーランスのシステムエンジニアや社内SEなどに転職すれば激務から逃れられる可能性も高いです。
システムエンジニアは技術を身につけることで激務から逃れられることが多いです。
働き方の選択肢を増やすには、スキルを身につけるのが1番です。激務を回避できるようにシステムエンジニアとしての技術向上に努めましょう。
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