- SEには具体的にどういったキャリアパスがある?
- SEがキャリアプランを考えたほうがいい理由は?
- システムエンジニアは5年後を見据えたキャリアプランを立てたほうがいい?

SEは5年後・10年後のキャリアプランを考えたほうがいいのでしょうか?



SEとして働いていく上で、今後のキャリアパスやキャリアプランを考えることはとても大切です。この記事ではSEの具体的なキャリアプランについて紹介していきます。
IT業界は常に進歩しているため、SE(システムエンジニア)として活躍するためには、常にトレンドを追いかける必要があります。
今後もシステムエンジニアとして最前線で働き続けるためには、具体的にキャリアパスを考える必要があるでしょう。
そこでこの記事では、システムエンジニアがキャリアプランを考えるべき理由と、具体的なキャリアパスについて解説していきます。
SEとして今度どう働くべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
SE(システムエンジニア)がキャリアパスを考えるメリット
SE(システムエンジニア)がキャリアパスを考えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
- キャリアの選択肢の増加に対応できる
- 仕事の幅が広がる
- 自分の働き方が見つめ直せる
- 習得すべきスキルが見えてくる
- ワークライフバランスが実現しやすくなる
SEがキャリアパスを考えるメリット①キャリアの選択肢の増加に対応できる
SE(システムエンジニア)はもともと業務の範囲が広い仕事ですが、技術が発展したことで、キャリアの選択肢はどんどん多様化しています。
人工知能(AI)や機械学習、インターネットオブシングス(IoT)、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなど、それぞれの分野で求められるスキルセットが広がっています。
早い段階でSEのキャリアパスについて考えておくことで、将来のSEに求められるであろうスキルや仕事の変化を見据え、対応できるようになります。
SEがキャリアパスを考えるメリット②仕事の幅が広がる
キャリアパスを定めることで、今後必要になる知識やスキル、資格がわかります。
新たな知識、スキル、資格を習得すれば、その分だけ、仕事の幅も広がっていきます。
身につけた知識やスキルはキャリアパスに役立つことができますし、普段の業務にも活かせます。
もし転職を目指す場合も、多くのスキル・資格があったほうが選択肢の幅が広がります。
SEがキャリアパスを考えるメリット③自分の働き方が見つめ直せる
SE(システムエンジニア)は、多くのキャリアプランが存在するため、自分に合う職種を探せます。
たとえばシステム開発にもIoT開発やツール開発など、さまざまなジャンルに分かれています。
各ジャンルにおいて、必要になるスキルや働き方が異なるため、その中から一番自分の力が発揮できる場所を選ぶ必要があります。
これまではPM(プロジェクトマネージャー)などがシステムエンジニアの一般的なキャリアパスとされていましたが、近年は多くのキャリアパスがあるため、自分のこれからの働き方を改めて見つめ直すことができます。
SEがキャリアパスを考えるメリット④習得すべきスキルが見えてくる
SEとしての具体的なキャリアプランを決めることで、目標を達成するために身につけるべきスキルが見えてきます。
現在の自分に足りない部分もわかるため、具体的にどこに力を入れていけばいいのかもわかるでしょう。キャリアパスを設定しておくと、必要なスキルを効率的に習得できます。
キャリアプランを実現するためには、20代30代といった早い段階でスキルを身につけておくことが重要です。
SEとして、さまざまなことを経験したい人も多いですが、明確な目標があるならば、そこに向かって進んでいくのがおすすめです。


SEがキャリアパスを考えるメリット⑤ワークライフバランスが実現しやすくなる
SE(システムエンジニア)は、トラブルや残業が多く、仕事に時間を取られてしまうことが多いです。
しかし、生きていく上では仕事だけでなく、家庭やプライベートな時間も大切にしなければなりません。
女性には出産や結婚がありますし、男性も育児をするために仕事と家庭の両方を考える必要があります。
SEとしてのキャリアプランを早く決めておけば、今後のワークライフバランスも実現しやすくなるメリットがあります。
SE(システムエンジニア)がキャリアパスを考える上でのポイント
では、SE(システムエンジニア)がキャリアパスを考えるときには、どういったポイントを抑えておいたほうがいいのでしょうか。
- 自己分析を行う
- 期間を決めて具体的な目標を決める
- 目標達成に向けた計画を立てる
SEのキャリアプランの考え方①自己分析を行う
SEとしてのキャリアプランを設定するためには、まず自己分析を行う必要があります。
自己分析するにあたり、現状だけを分析するのではなく、過去も振り返るようにします。
過去には成功体験もあれば、失敗体験もあるはずです。
さまざまな体験を通じて、自分が何を感じ、どんなことが不足しているのか明確化します。
過去に設定した目標と現状とのギャップもよく見つめ直しましょう。
現在自分にできることを整理し、これからの方向性を検討しましょう。
SEのキャリアプランの考え方②期間を決めて具体的な目標を決める
自己分析を経て、これから何をすべきかがわかったら、具体的な目標を設定しましょう。
10年後20年後といった長期目標が難しい場合は、3年後5年後といった中期目標を設定しましょう。
今後のIT業界の技術動向や需要の変遷を踏まえ、数年後を予測しつつ、目標を設定します。
また、これから自分に必要になる知識・スキル・経験などを洗い出しましょう。
現実的な目標を設定し、その達成に向けた課題を見つけることがキャリアプランを立てる上で大切です。
SEのキャリアプランの考え方③目標達成に向けた計画を立てる
これからの課題がわかったならば、その解決・達成の優先順位を決めて整理します。
それぞれの課題達成までに必要な期間や学習内容を明らかにし、それをもとに具体的な計画を立てます。課題によって数ヶ月で解決できるものもあれば数年かかるものもあるでしょう。効率的に目標が達成できるようにキャリアプランの中で優先順位をしっかり決めておくことが大事です。
数ヶ月の具体的な行動計画をまとめた短期計画と、数年スパンの中長期計画をスケジュールに組み込みます。
行動計画表には具体的な作業量や作業時間も記入しましょう。
SE(システムエンジニア)の具体的なキャリアプラン例
SE(システムエンジニア)はこれまでの知識・スキル・経験が活かせる職種へのキャリアアップはスムーズにできますが、担当外の専門家を目指すのは難易度が高いです。
そこでシステムエンジニアのキャリアプランの例をいくつか紹介します。
- プロジェクトマネージャー
- データサイエンティスト
- ITコンサルタント
- セールスエンジニア
- 社内SE
SEのキャリアプラン例①プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとは、プロジェクトのスケジュールや予算、品質、納期などの責任を持つプロジェクト全体を統括する管理職です。
プロジェクトマネージャーは、社内のメンバーだけでなく、クライアントなど、さまざまな関係者とコミュニケーションをとる必要があります。
そのため、システム開発の知識だけでなく、マネジメントスキルやコミュニケーション能力なども求められる職種です。
SEのキャリアプラン例②データサイエンティスト
データサイエンティストとは、ビッグデータの収集や整理、データ分析などを行う仕事です。
データサイエンティストには、データ分析の結果から得た情報を活かし、ビジネスに活用するスキルが求められます。
そのため、データサイエンティストを目指す場合はデータ分析や統計スキル、プログラミングスキルだけでなく、コミュニケーションスキルやコンサルティングスキルも必要になります。
さまざまなスキルが必要になるキャリアプランのひとつです。
SEのキャリアプラン例③ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、企業や個人が抱えている課題について、IT技術を活用して解決する職種です。
ITエンジニアとは異なり、直接システムを開発するのではなく、クライアントの課題を解決することが主な仕事となります。
そのため、ITに関する知識だけでなく、クライアントが抱えている課題に関する知識なども要求されます。また、クライアントとスムーズにやりとりするためのコミュニケーションスキルも必要です。
人と接するのが好きな人向けのキャリアプランです。
SEのキャリアプラン例④セールスエンジニア
セールスエンジニアは、技術的な知識を用いて営業をサポートする仕事です。
エンジニアという名前ではありますが、どちらかというと営業職に近いキャリアプランです。
セールスエンジニアは顧客に対して自社製品の説明や技術的な提案、実演などを行います。
そのため、ITに関する知識だけでなく、プレゼンテーション能力が求められる職種です。
SEのキャリアプラン例⑤社内SE
社内SEとは、自社で使用するシステムの企画や運用などを行う仕事です。
一般的なシステムエンジニアは、社外のクライアントとかかわりますが、社内SEは自社の社員がクライアントとなります。
社内SEは、パソコン関係の業務全般にかかわることが多いため、幅広い知識やスキルが求められるキャリアプランです。
>>ITエンジニアの仕事20種類を紹介!職種ごとの年収や将来性も解説
SEのキャリアパスに迷ったときはどうする?
新卒のエンジニアだと、今後のキャリアパスをどうすればいいか迷ってしまうことも多いです。
SEのキャリアパスとして、大きく3つの方向性が考えられます。
- ゼネラリスト
- スペシャリスト
- マネジメント
SEのキャリアパスの方向性①ゼネラリスト
ゼネラリストとは、特定の専門部にゃに特化しているスペシャリストとは反対に、幅広い業務を担う職種です。
SEのゼネラリストは、システム開発プロジェクトにおける設計から運用まで、すべてのとりまとめを行います。
全体の工程にかかわるため、ゼネラリストはチームのマネジメントを担当することも多いです。
将来的なキャリアパスとしてプロジェクトマネージャーのようなマネジメント方面を考えているならばゼネラリストを選びましょう。
SEのキャリアパスの方向性②スペシャリスト
スペシャリストは、特定の分野の専門性を高めた技術者です。
データベースやシステム開発、セキュリティなどの専門家のため、システム開発チームの責任者となることが多いです。
スペシャリストになるのに必要な資格などはありませんが、情報処理技術者試験の中でもITスペシャリストに該当するレベル3以上の資格を取得しておいたほうがいいでしょう。資格を持つことで相応のスキルを持っていることを証明できます。
SEのキャリアパスの方向性③マネジメント
マネジメントはチームや部署などの管理を行う管理職です。
プロジェクトマネージャーもマネジメントをしますが、マネジメント職の場合はプロジェクトだけでなく、チーム全体のマネジメント業務を行うことが多いです。
将来のキャリアパスとして、経営層などを目指したい場合はマネジメント職を選びましょう。
SEがキャリアプラン実現のためにすべきこと
SE(システムエンジニア)としてのキャリアプランが決まったならば、それに向けて頑張っていくことになります。
では、理想的なキャリアプランを実現するためにはどのようなことに力を入れていけばいいのでしょうか。
- 必要なスキルを身につける
- 転職も視野に入れる
SEがキャリアプラン実現のためにすべきこと①必要なスキルを身につける
システムエンジニアとして、どのようなキャリアパスを選ぶにしても、そのキャリアに必要なスキルを身につけなければなりません。
キャリアパスを実現するためにも目指す職種に求められる知識やスキルをしっかり身につけていきましょう。
いきなり専門性が高いスキルを習得するのは難しいため、段階的に知識やスキルを習得していきます。
キャリアプランを具体的に設計することで、何が必要なのかが見えてきます。そうすることで、目標も立てやすくなるため、早い段階でキャリアプランを考えておきましょう。
SEがキャリアプラン実現のためにすべきこと②転職も視野に入れる
自分が目指したいポジションが自社内にない場合もあります。
そのような場合はキャリアアップのために転職も視野に入れましょう。
転職を検討する際は、自分の習得したスキルと企業が求めているスキルを比較した上で、理想のキャリアプランを実現できるかどうか検討します。
中途採用の場合は、即戦力が求められます。転職先で評価を得られるように実務を十分にこなせるだけのスキルを身につけておきましょう。
SE(システムエンジニア)のキャリアアップにおすすめのエージェント
キャリアアップのためには転職を検討する場合もあります。
転職の際は、転職サイトを使うだけでなく、エージェントも活用しましょう。
SEのキャリアアップにおすすめのエージェントを紹介します。
- レバテックフリーランス
- ITプロパートナーズ
- ミッドワークス
おすすめエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」は登録者数が1位でありながら、利用者の平均年収が862万円という業界最大級のフリーランス専門エージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件を所有しています。
単価交渉や契約の手続きなどはエージェントが代わりにやってくれるため、実務だけに集中できます。
現在フリーランスでなくても情報収集のためだけに登録することが可能です。
おすすめエージェント②ITプロパートナーズ


「ITプロパートナーズ」は週2日から働ける副業案件に強いフリーランス専門エージェントです。
IT業界で起業したい人も利用できるため、安定して案件を獲得できます。
もちろんフルタイムで働きたい人向けの案件もそろっているため、フリーランスとして独立するまでの収入を確保したい人にもおすすめです。
おすすめエージェント③Midworks(ミッドワークス)


「ミッドワークス」は、IT系フリーランス専門エージェントです。
常に3,000件以上の案件を掲載しており、正社員並みの待遇を受けることができます。
フリーランス特有のリスクも防いでくれるため、初めての起業で不安が多い人にも安心です。
急に案件が途切れてしまったときの給与保障制度や、生命保険料の半額負担が福利厚生として整っているため、フリーランスにとって心強いサービスです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
まとめ
システムエンジニアが今後も活躍していくには、キャリアパスを考える必要があります。
キャリアパスを考えることで、今後自分がどのような方向性で進んでいけばいいかがわかります。また、足りないスキルや知識についてもわかるため、具体的な目標が立てやすくなります。
今の会社では自分の考えているキャリアアップができない場合には、転職も検討しましょう。
転職する場合は、エージェントに登録することで、自分に合った求人が紹介してもらえます。
早めにキャリアパスを考えて、今度どうすればいいのかを明らかにしておきましょう。
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