- 未経験からエンジニアになるのは「やめとけ」「やばい」と言われるのはなぜ?
- SEはブラックだからやめとけって本当?
- 新卒でITエンジニアはやめとけと言われる理由は?

未経験でシステムエンジニアを目指しているのですが、「やめとけ」と言われるのはどうしてなのでしょう?



未経験でシステムエンジニアになるのは「やめとけ」と言われるのには、いくつかの理由があります。ただし、システムエンジニアになるのにはメリットも多くあるため、良い面と悪い面の両方を解説していきます。
「未経験からシステムエンジニアはやめとけ」と聞き、SEを目指すことを躊躇している方もいるかもしれません。
確かにエンジニアは負担がかかる面もあるため「やめとけ」という声が上がるのも無理はありません。しかし、スキル次第で高収入を目指せるシステムエンジニアは、フリーランスを目指す人にとって最適な仕事ともいえます。
この記事では「システムエンジニアはやめとけ」と言われる理由やシステムエンジニアに向いていない人の特徴についてまとめています。
これから未経験でシステムエンジニアを目指そうとしている人は、ぜひ参考にしてください。
未経験からシステムエンジニア(SE)はやめとけと言われる理由
システムエンジニアを目指すのはやめとけと言われる理由として、以下のような内容が挙げられます。
- 残業時間が長くなりやすいから
- 下請け企業だと給料が上がりづらいから
- 常に勉強し続ける必要があるから
- 人によって向き不向きがあるから
- ブラック企業の可能性があるから
- 文系には難しいから
- スキルが身につくとは限らないから
- 転職するのが難しいから
- 年齢を重ねると負担が大きくなるから
システムエンジニアはやめとけと言われる理由①残業時間が長くなりやすいから
システムエンジニアはやめとけと言われる理由として、残業時間が長くなりやすいからということが挙げられます。
システムエンジニアは納期がシビアに設定されることがあり、間に合わせるためにぎりぎりの時間で稼働することがあります。そうすると残業時間ががなくなったり、土日などの休日出勤が増えたりして、重労働になってしまいます。
厚生労働省が発表した「令和2年度過労死等の労災補償状況」によると、システムエンジニアの労災の請求が多いことがわかります。
企業によって労働時間や労働環境は異なりますが、システムエンジニアは平均して稼働時間が長いため、体に負担がかかってしまう恐れがあります。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由②下請け企業だと給料が上がりづらいから
システムエンジニアは稼働時間が多いためにやめとけと言われることがありますが、それ以外にも仕事量に見合わない給料で働かなければなならいことも「やめとけ」と言われる理由のひとつです。
システム開発の世界では、クライアントから依頼を受けた企業が、下請けに発注して、さらに下請けが下請け受けに発注する多重下請け構造で成り立っている部分があります。
三次請け・四次請けのような企業だと、当然契約金額も低くなってしまいます。
その割にスケジュールはタイトなことが多いため、仕事量が多いのに給料が低いというブラックな状況になってしまいます。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由③常に勉強し続ける必要があるから
システムエンジニアはやめとけと言われる理由に「常に勉強し続ける必要があるから」ということも挙げられます。
システム開発で用いられる技術やフレームワーク、プログラミング言語は日々進化しています。
そのため、一度身につけた知識でそのままずっとやっていけるわけではありません。
今日使えたものが明日使えなくなることもあるため、常に勉強し続ける必要があります。
こうした勉強は業務後やプライベートな時間を使って行わなければならず、仕事に関する負担が大きくなってしまいます。
体を休める時間が少なくなるため、システムエンジニアの仕事が大変だと感じやすくなります。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由④人によって向き不向きがあるから
システムエンジニアの仕事は向き不向きがあります。
一般的に几帳面な人や温厚な人はエンジニアに向いていると言われています。
エンジニアは細かい作業を進めていく仕事なので、細部まで気を使える人でないと続けるのは難しいです。また、納期をしっかり守る必要があるため、真面目であることも重要です。
エンジニアはチームで作業することが多いため、他のメンバーとのコミュニケーションも大切になります。しっかりコミュニケーションがとれないと仕事に支障がきたすため、もしエンジニアになれたとしても苦労する可能性が高いです。
このように人によって向き不向きがあるため、向いていない性格の人は「やめとけ」と言われる傾向にあります。


システムエンジニアはやめとけと言われる理由⑤ブラック企業の可能性があるから
システムエンジニアの労働環境や労働条件は企業によっても大きく変わります。
IT業界は過労死が多い業界でもあるため、入社した企業がブラック企業だったという可能性もあります。
もちろんすべての企業がブラック企業というわけではないため、入る前に労働条件をよく確認しておきましょう。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由⑥文系には難しいから
文系からシステムエンジニアを目指している人もいるかもしれません。
システムエンジニアとして活動するためには、ITの知識が必須です。文系の人はITの知識が足りないことが多いため、もしシステムエンジニアになっても苦労する可能性が高いです。
もちろん理系であってもITの知識がなければ同じように苦労します。
そのため、システムエンジニアを目指すならばまずITの知識を身につけることが大切です。


システムエンジニアはやめとけと言われる理由⑦スキルが身につくとは限らないから
システムエンジニアとして働けば、必ずしもスキルが身につくとは限りません。
会社によってIT関係の仕事という意味合いで「システムエンジニア」という呼び方をしていることもあります。
そういう企業に入社すると、本来のシステム開発とは関係ないような業務を任されることもあります。
また、場合によってはプログラマーのような役割をさせられることもあり、IT関係の企業に入社したからといって必ずしもシステムエンジニアのスキルが身につくわけではありません。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由⑧転職するのが難しいから
システムエンジニアは需要が高く、人手不足なところが多いため、転職することはそこまで難しくありません。
しかし、希望の職種に就けるかどうかは難しい場合があります。
とくに社内SEへの転職は難しく、相当な知識を持っていないとかなりハードルは高いです。
もし社内SEへの転職を目指すならば、それなりの知識と実績を身につけることが大切になります。
システムエンジニアはやめとけと言われる理由⑨年齢を重ねると負担が大きくなるから
システムエンジニアとして活躍するためには、常に新しい技術を身につけていく必要があります。
年齢を重ねると、どうしても記憶力が落ちてくるため、新しいことを覚えるのが困難になってくる場合があります。
仕事中は常に座りっぱなしで作業しているため、腰や肩、目などに大きく負担をかけるリスクもあります。
「やめとけ!」システムエンジニアに向いていない人の特徴
システムエンジニアに向いていない人には以下のような特徴があることが多いです。
- 論理的な思考が苦手
- 集中力が続かない
- コミュニケーション能力が低い
- わからないことはすぐ人に聞く
- 柔軟性があまりない
システムエンジニアに向いていない人①論理的な思考が苦手
システム開発の現場では論理力が求められます。
そのため、論理的思考が苦手な人はSEに向いていない可能性が高いです。
システムをひとつ変更するだけでも、別な箇所でエラーを引き起こす原因になることもあるため、常にリスクを想定して物事を論理的に考えることが求められます。
論理的に物事が考えられないと、開発に携わっている他のプログラマーやクライアントに大きな迷惑をかける恐れがあります。
システムエンジニアに向いていない人②集中力が続かない
システムエンジニアの仕事は、高い集中力が求められます。
ひとつのミスが大きな事故につながることもあるため、慎重に作業を進めていく必要があります。
集中力が続かない人がシステムエンジニアになると、仕事に対して強いストレスを感じる可能性が高いです。業務効率が落ちたり、他のメンバーに迷惑をかける可能性も高く、多くのトラブルを引き起こす恐れがあります。
システムエンジニアに向いていない人③コミュニケーション能力が低い
システムエンジニアの仕事は、ずっとパソコンに向かって黙々と作業をしているイメージがあるかもしれません。
しかし実際はコミュニケーションが重要な仕事です。
プロジェクトの進捗管理やシステム使用の共有ミーティング、クライアントへの要望の聞き取りなど、さまざまなシーンでコミュニケーションスキルが求められます。
できるだけコミュニケーションしたくないからという理由でシステムエンジニアを選ぶと、仕事をし始めてから後悔する可能性があります。
システムエンジニアに向いていない人④わからないことはすぐ人に聞く
システムエンジニアの仕事は、常にわからないことと隣り合わせで行うため、すぐに人に聞いてしまう人だと向いていないかもしれません。
わからないことがあったらまず調べる性格の人でないと、いつまで経っても業務が覚えられません。
一般的にわからないことを人に聞くのは問題ないですが、SEとしてやっていく場合は、まず自分で調べることが求められます。
システムエンジニアに向いていない人⑤柔軟性があまりない
システムエンジニアの仕事では、プログラムのバグやシステムの故障など、突発的な問題が起こることがよくあります。
そのたびに柔軟性のある対応が求められるため、柔軟性があまりない人はSEに向いていない可能性が高いです。
常に新しい技術を取り入れる必要もあるため、価値観を固定せずに、柔軟に取り入れていく必要があります。
「やめとけ」と言われても新卒でシステムエンジニアになりたいときの心構え
未経験からシステムエンジニアになるのはやめとけと言われていても、目指した人もいるはずです。
そういったときは、以下の心構えを頭に入れておきましょう。
- どのようなSEになりたいか明確にする
- 働き方の方針を決める
- 仕事の優先順位を決める
システムエンジニアになる心構え①どのようなSEになりたいか明確にする
まず自分がどのようなシステムエンジニアになりたいかを明らかにしておきましょう。
エンジニアには、プログラマー・ネットワーク・データベース・クラウドなどの専門分野があります。それぞれ必要なスキルが異なるため、自分がどの方向に進みたいかをあらかじめ考えておかなければなりません。
とくに新卒で未経験からシステムエンジニアを目指す場合は、どういったエンジニアになりたいかを明確にしてからスキルの習得に励みましょう。
システムエンジニアになる心構え②働き方の方針を決める
新卒でシステムエンジニアとして働くには、方針を決めておいたほうがいいです。
未経験からシステムエンジニアを目指す場合、エンジニアの働き方がイメージできていないことも多いです。
また、どこかの会社に所属するのか、フリーランスとしてやっていくのかでも方針が変わってきます。
新卒で未経験の場合は、まず会社員として働いてスキルアップするのがおすすめです。
経験を積んでいけばフリーランスも目指せる仕事のため、どのようなエンジニアになりたいかをあらかじめ決めておきましょう。


システムエンジニアになる心構え③仕事の優先順位を決める
新卒でシステムエンジニアを目指す場合、仕事に対する優先順位を決めておくことも大切です。
どのくらいの休みが必要なのか、残業はどの程度あってもいいのか、クライアント先に常駐するのかなどなど、自分がどこを重視するのかを確認しておきましょう。
優先順位を決めておかないと、どの仕事も魅力的に見え、なかなか就職先が決まらないこともあります。
システムエンジニアになるときの注意点
たとえ「やめとけ」といわれてもシステムエンジニアになりたい人は多いはずです。
システムエンジニアを目指すにあたって注意すべきポイントは以下の通りです。
- SEになりたい理由を明確にする
- できるだけ大手のSEになる
システムエンジニアになるときの注意点①SEになりたい理由を明確にする
システムエンジニアを目指す際、どうしてSEになりたいのか理由を明確にしておきましょう。
手に職をつけるためにシステムエンジニアを目指す人もいますが、システムにまったく興味がないと挫折してしまうことも多いです。
システムエンジニアは常に新しい技術を覚える必要があり、向き不向きがわかれる仕事です。
どうしてSEになりたいのかという明確な理由がないと挫折につながってしまうため、あらかじめしっかり考えておきましょう。
システムエンジニアになるときの注意点②できるだけ大手のSEになる
システムエンジニアは要件定義や設計、プロジェクト運営など、上流工程と呼ばれる仕事を目指してキャリアアップしていくのが一般的です。
こうした上流工程は、大手SE企業が担当することがほとんどです。
下請け企業だとプログラミング工程やテスト工程などの下流工程が中心になります。
システムエンジニアとしてキャリアアップを目指すならば、できるだけ大手のSEを目指すことをおすすめします。
システムエンジニアのメリット
「やめとけ」と言われることがあるシステムエンジニアですが、なることでどういったメリットが期待できるのでしょうか。
- 平均年収が高い
- 風通しのいい会社が多い
- 社内SEの需要が高い
システムエンジニアのメリット①平均年収が高い
システムエンジニアは一般的な職業よりも平均年収が高めです。
IT業界では、ひとつのプロジェクト案件の報酬が高い分、それぞれに支払われる報酬が高い特徴があります。そのおかげで平均年収も高くなりやすいのです。
ただし、下請け会社の場合は、そこまで年収が高くないため、注意が必要です。
就職・転職する際には求人票の内容をしっかり確認してから選ぶようにしましょう。
システムエンジニアのメリット②風通しのいい会社が多い
IT業界はベンチャー企業が多いため、風通しのいい会社も多いです。
ベンチャー企業はフレックス制度を採用しているところも多く、自分にあった働き方が実現できる可能性が高いです。
自分の裁量で仕事のペースを決められると言うメリットもあります。
システムエンジニアのメリット③社内SEの需要が高い
社内SEは、IT企業以外の会社でも活躍できる職種です。
非IT企業のほうが社内SEの重要度は高く、その分やりがいもあります。
仕事も安定しており、給料も高めなのも大きなメリットといえるでしょう。
未経験フリーランスエンジニアにおすすめのエージェント
システムエンジニアとして安定した収入を得るためには、フリーランスエンジニア向けのエージェントに登録するのがおすすめです。
そこで数あるエージェントの中から、フリーランスエンジニアにおすすめのエージェントを紹介します。
- レバテックフリーランス
- ITプロパートナーズ
- Midworks
おすすめエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」は登録者数が1位でありながら、利用者の平均年収が862万円という業界最大級のフリーランス専門エージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件を所有しています。
単価交渉や契約の手続きなどはエージェントが代わりにやってくれるため、実務だけに集中できます。
現在フリーランスでなくても情報収集のためだけに登録することが可能です。
おすすめエージェント②ITプロパートナーズ


「ITプロパートナーズ」は週2日から働ける副業案件に強いフリーランス専門エージェントです。
IT業界で起業したい人も利用できるため、安定して案件を獲得できます。
もちろんフルタイムで働きたい人向けの案件もそろっているため、フリーランスとして独立するまでの収入を確保したい人にもおすすめです。
おすすめエージェント③Midworks(ミッドワークス)


「ミッドワークス」は、IT系フリーランス専門エージェントです。
常に3,000件以上の案件を掲載しており、正社員並みの待遇を受けることができます。
フリーランス特有のリスクも防いでくれるため、初めての起業で不安が多い人にも安心です。
急に案件が途切れてしまったときの給与保障制度や、生命保険料の半額負担が福利厚生として整っているため、フリーランスにとって心強いサービスです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
まとめ
システムエンジニアは稼働時間が長く、体にも負担がかかる職種です。
しかし、所属している企業によっては、自分のペースで仕事ができるため、比較的自由度が高い職種でもあります。
企業によっては休みが全然取れなかったり、毎日長時間残業があったりとブラックな可能性もあるため、よく見極める必要があります。
システムエンジニアはやめとけと言われる一方で、さまざまなメリットがある職種でもあります。
慎重によく考えて、後悔をしない選択をしましょう。
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