組み込み系エンジニアとはどんな仕事?需要や将来性はある?年収は?

  • 組み込みエンジニアとはどういった職種?
  • 組み込み系エンジニアのこれからの需要や将来性はある?
  • 組み込みエンジニアの年収は?年収1,000万円は目指せる?

組み込みエンジニアに興味があるのですが、今後も需要が見込まれるのでしょうか?

組み込みエンジニアは将来性のある職種です。人材が不足しがちのため、今後も高い需要が見込まれます。

組み込みエンジニアとは、組み込みシステムの搭載コンピューターシステムの設計・開発・導入・構築をするエンジニアのことです。

今後、ビッグデータ・IoT・人工知能の成長に伴い、組み込みエンジニアの需要も高まっていくことが予想されます。

この記事では組み込みエンジニアの仕事内容や年収など、詳しい情報についてまとめています。組み込みエンジニアに必要なスキルも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

目次

組み込みエンジニアとは?仕事内容を解説

組み込みエンジニアは、小型コンピュータに含まれるソフトウェアの開発や、それを含んだシステム全体の開発を手がける職種です。

代表的な仕事内容は、エアコンやテレビ、洗濯機といった電気機器の制御プログラム開発です。

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込み機器の内部では、機械と独立してマイクロプロセッサーやLSIが搭載されています。

組み込みエンジニアは、市場のニーズや顧客要求に基づき、組み込みシステムに必要な要件を仕様化し、組み込み環境に合わせた環境適合性を判断しつつ、設計を行っていきます。

組み込みエンジニアの主な仕事
  • 要件定義・企画
  • システム設計
  • 開発・実装
  • テスト・保守

組み込みエンジニアが活躍できる分野

組み込みエンジニアの活躍分野は多岐にわたります。

これまでの家電製品だけでなく、産業機械や情報通信機器など、あらゆるハードウェアで組み込みシステムの搭載が搭載されるため、組み込みシステムの需要も高まっています。

Apple Watchのようなウェアラブルデバイスにもセンサーやマイコンが搭載されているため、組み込みエンジニアの需要はこれからも高まることが予想されます。

組み込みエンジニアの平均年収は500万円

doda職種図鑑によると組み込みエンジニアの平均年収は500万円ほどです。

モノづくり系エンジニア職種の平均年収が463万円であることを考えると、組み込みエンジニアの平均年収は高めです。

組み込みエンジニアは使用言語でも年収が変わる

組み込みエンジニアは、どういった言語を使用しているかでも年収が変わってきます。

組み込みエンジニアに欠かせないのはアセンブラ言語ですが、その他にもC言語/C++/Javaなどが使えると年収がアップしやすいです。

C言語を使えるエンジニアは平均年収が600万円ほどになります。

組み込みエンジニアは30代でも500万~600万稼げる

組み込みエンジニアの求人では、30代正社員で年収500万~600万といった求人もあります。

常に人材が不足している業界のため、即戦力になれる組み込みエンジニアは重宝されます。

実務経験がなくても、知識や技術があれば、プログラムの実装やテストから仕事に入れることもあります。

組み込みエンジニアが大手で働くメリット

組み込みエンジニアは大手企業で働くといろいろなメリットがあります。

組み込みエンジニアが大手で働くメリット
  • 成長しやすい
  • 企画段階から参加できる
  • 労働条件がしっかりしている

組み込みエンジニアが大手で働くメリット①成長しやすい

大手企業は、開発のノウハウやスキルを持っていることが多いため、組み込みエンジニアとして成長しやすい環境が整っています。

新卒で入社してもキャリアを積みやすいのが組み込みエンジニアが大手で働くメリットです。

組み込みエンジニアが大手で働くメリット②企画段階から参加できる

大手企業では、組み込みエンジニアもプロジェクトの企画段階から参入して、深く関わることができます。

また、大手の場合、下請けと違ってプロジェクトの一部を担うのではなく、全体を把握出来るため、問題が発生したときにも解決しやすいメリットがあります。

組み込みエンジニアが大手で働くメリット③労働条件がしっかりしている

IT業界は残業が多く、「きついからやめとけ」といわれることがありますが、大手のメーカーだと労働条件がしっかりしていることが多いです。残業も管理しているため、連日遅くまで残るようなこともありません。

大手の場合、残業時間の上限が決められているため、労働時間の管理が適切に行われています。そのため、ホワイトな環境で働ける可能性が高いです。

組み込みエンジニアが「辛い」「やめとけ」と言われる理由

組み込みエンジニアについて調べていると、「きつい」「つらい」「やめとけ」といったネガティブな意見を見かけることがあります。

では、どうして組み込みエンジニアは「辛い」「やめとけ」と言われているのでしょうか。

主な理由として以下のような内容が考えられます。

組み込みエンジニアが辛いといわれる理由
  • 仕事が激務
  • 高い技術が必要
  • 急な変更を求められる

組み込みエンジニアが辛いといわれる理由①仕事が激務

IT業界は慢性的な人手不足に悩まされています。

少ないエンジニアでプロジェクトを遂行する必要があるため、組み込みエンジニアは時期によって激務になることもあります。残業が続いたり、休日出勤が続いたりすると、肉体的・精神的に辛いと感じることも出てきます。

もともとブラック企業が多いといわれてきたIT業界ですが、近年勤怠に見直しが行われたため、以前よりは待遇が職場環境が改善されています。

企業によっては、人材不足を外部から補ったり、エンジニアの負担を軽減させたりと、働きやすい労働環境を目指しています。

組み込みエンジニアが辛いといわれる理由②高い技術が必要

組み込みエンジニアは、システム開発がメインのため、プログラミングスキルが必要になります。さらにハードウェア・ソフトウェアに関する知識も必要です。

IT業界は日々進歩しており、どんどん新しい技術が生み出されています。

そのため、IT業界に関わる組み込みエンジニアは、日々の勉強が大切です。

仕事が忙しくなかなか勉強の時間がとれない人や、もっとプライベートな時間を優先させたい人に取っては、組み込みエンジニアの仕事は「辛い」「やめとけ」といった感想になってしまいます。

組み込みエンジニアが辛いといわれる理由③急な変更を求められる

システム開発の現場では、クライアントの都合により、納期や仕様を変更されることがよくあります。

その結果、緊急で対応を迫られたり、スケジュールを変更させられたりと、予定を変えざるを得ないこともめずらしくありません。

自分がスケジュール通りに仕事を進めていても、クライアントによって予期せぬ対応を求められることがよくあるため、ストレスを感じてしまう人も多いです。自分の思い通りに進まなくて辛いと感じる人もよくいます。

そのため、臨機応変にさまざまな事態に対応できる力を持っている人は、組み込みエンジニアに向いています。

組み込みエンジニアの将来性・需要

組み込みエンジニアは、とても将来性がある仕事です。

まだまだこれからも需要がある職種といえるでしょう。

組み込みエンジニアの将来性は高い

組み込みエンジニアは活躍の場がいろいろあります。

また、IT業界は常に人材不足の傾向があるため、組み込みエンジニアの需要も高いです。

今後もIT機器が進歩していくことを考えると、組み込みエンジニアの将来性はかなりあるといえるでしょう。

IT業界は慢性的な人手不足

組み込みエンジニアに限らず、IT業界は慢性的に人手不足の状態が続いています。

エンジニアは高いスキルが必要になることが多く、技術の習得にも時間がかかります。そのため、組み込みエンジニアは即戦力が育ちにくいという一面もあります。

精密機器に関わる仕事のため、責任も重くなります。

今後の需要が見込まれるのはIoT分野

組み込みエンジニアは、さまざまな方面で活躍できますが、今後は中でもIoTの分野で需要が高まるのではと言われています。

遠隔での電子機器の操作や見守りなどが一般的になってくると、ますます組み込みエンジニアの需要は高まっていくはずです。

組み込みエンジニアの年収をアップさせる方法

組み込みエンジニアはスキル次第では、年収アップも期待できる職種です。

しっかりと経験を積んでいくと年収1000万円を目指すことも可能です。

組み込みエンジニアの年収アップ方法
  • 需要の高い言語を身につける
  • 最先端のスキルを磨く
  • 資格を取得する

組み込みエンジニアの年収アップ方法①需要の高い言語を身につける

組み込みエンジニアとして市場価値を高めるには、需要の高い言語を習得しましょう。

組み込みエンジニアにとって欠かせないのはアセンブラ言語ですが、それに加えてC言語やC++、Javaなどを習得することで、年収アップが目指せます。

需要が高い言語は、単価も高い傾向にあります。

組み込みエンジニアの年収アップ方法②最先端のスキルを磨く

組み込みエンジニアとして年収アップを目指すならば、最新情報を常に追い続け、新しい技術もどんどん習得していく必要があります。

中でも今後活躍する機会が見込まれるIoTやAIに関する最先端技術を身につけておくと、仕事も受けやすくなります。

組み込みエンジニアの年収アップ方法③資格を取得する

組み込みエンジニアの年収アップの方法として資格を取得するのもおすすめです。

自信のスキルを資格によってクライアントに提示できると、信頼を勝ち取りやすくなりますし、関連する知識も体系地形に身につけられます。

スキルアップも望めるため、積極的に資格取得にも挑むようにしましょう。

組み込みエンジニアの年収アップにおすすめの資格

組み込みエンジニアが年収アップを目指す際におすすめの資格を紹介します。

組み込みエンジニアにおすすめの資格
  • 組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)
  • OMG認定技術者資格試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)

組み込みエンジニアにおすすめの資格①組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)

一般社団法人組込みシステム技術協会の「組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)」は、年収アップを目指す組み込みエンジニアにおすすめの資格です。

上位資格となるレベル1は、システムの要求・設計工程・テスト工程における知識から分析能力まで総合力が試され、組み込みエンジニアとしてのリーダークラスの実践力が評価基準になります。

組み込みエンジニアにおすすめの資格②OMG認定技術者資格試験

国際標準化団体OMGによって認定される「OMG認定組込み技術者資格試験」も組み込みエンジニアにおすすめの資格です。

リアルタイムシステム並びに組み込みシステムの設計・開発能力が評価されます。

初級・中級・上級の3つにわかれており、上位資格ではプロジェクト責任者としてグローバルで資格認定されます。

組み込みエンジニアにおすすめの資格③

情報処理推進機構(IPA)の「エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)」も組み込みエンジニアにおすすめの資格です。

資格を取得することで、機能・性能・品質・セキュリティの各工程における理解度が証明されます。

組み込みエンジニアに求められるスキル

組み込みエンジニアとして活躍するためには、いくつか身につけておきたいスキルがあります。

組み込みエンジニアに求められるスキル
  • 技術スキル
  • ソフトスキル
  • 英語力

組み込み系エンジニアに求められるスキル①技術スキル

組み込み系エンジニアとして活躍するには、C言語、C++、アセンブラといったプログラミング言語の習得は欠かせません。とくにハードウェアに対してソフトウェアを設計・開発できる知識も必要になります。

ソフトウェアとハードウェアにまたがる領域に関われるのは組み込み系エンジニアの特徴でもあります。

組み込み系エンジニアに求められるスキル②ソフトスキル

組み込み系エンジニアとしてキャリアアップを目指すならば、コミュニケーションスキルやプレゼンテーション能力も必要になります。

異なる部門と協業することもあるため、相手に伝わるようなコミュニケーション能力が求められます。

組み込み系エンジニアに求められるスキル③英語力

組み込みエンジニアの業務では、開発の一部を海外パートナーに委託することもあります。

そんなときは英語で書かれた技術文書を読み書きする必要があります。また、海外メンバーとのコミュニケーションをスムーズにとるためにも、ある程度の英語力はあったほうがいいです。

組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント

これから組み込みエンジニアへの転職を考えている人に向けて、おすすめの転職エージェントを紹介します。

組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント
  • マイナビエージェント
  • エンワールド
  • ウズキャリIT

組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント①マイナビエージェント

マイナビエージェント

「マイナビエージェント」は20代や第二新卒の転職に定評がある転職支援サービスです。

20代の第二新卒や30代の転職に詳しい専門コンサルタントが、求人探しや履歴書、職務経歴書の作成をサポートしてくれます。

面接日の調整や年収の交渉まで、すべてしっかりサポートしてくれるため、転職活動だけに集中することができます。

現在の仕事を続けながらでも転職先が探しやすくなるため、ぜひ登録しておきましょう。

>>マイナビエージェントの口コミ・評判や詳細はこちら

組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント②エンワールド

「エンワールド」は、外資系企業やグローバル企業での転職に特化したハイクラス転職エージェントです。

複数人のコンサルタントがサポートしてくれるため、安心して転職活動を任せることができます。

年収800万円以上の求人数が10,000件以上もあり、転職成功者のサービス満足度も97%ととても高いです。

組み込みエンジニアにおすすめの転職エージェント③ウズカレIT

「ウズカレIT」は、システムエンジニア・プログラマーなどの経験がなくても就業サポートをしてくれるエージェントです。

未経験からIT業界を目指そうとすると、何かとわからないことも多いです。

ウズカレITに登録すると、無料の動画教材でエンジニアスキルを身につけることができます。無料のYouTube動画が40本もあるため、基礎知識を身につけたい人にぴったりです。

プログラミングスクールに通おうとすると何十万円とかかりますが、ウズカレITならば無料でさまざまな知識を学べます。

組み込みエンジニアの年収・稼ぎ方に関するよくある質問

組み込みエンジニアに関するよくある質問とその答えをまとめました。

組み込みエンジニアに未経験からなる方法は?

組み込みエンジニアになりたい場合、プログラミングスキルが必要になります。そのため、まずはプログラミングスクールに通うのがおすすめです。

組み込みエンジニアのキャリアパスはどうなってる?

組み込みエンジニアのキャリアパスとして、高い年収が期待できるITコンサルタントやITアーキテクトなどの職種が選択肢として挙げられます。

組み込みエンジニアで年収1000万円は目指せる?

組み込みエンジニアの平均年収は500万円ですが、経験を積んでスキルを磨けば年収1000万円も実現可能です。実力に自信がある場合は、フリーランスとして活躍することで複数の案件を抱えて年収1000万円が実現できます。

まとめ

どちらかというと地味なイメージがある組み込みエンジニアですが、スキルを高めればITエンジニアの中でも高収入が目指せます。

これから将来性もある職種のため、興味がある人は、ぜひチャレンジしてみてください。今後活躍できる場もどんどん拡大していくはずです。

また、すでに組み込みエンジニアとして働いている人は、今回の記事を参考にして年収アップを目指してみてください。

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