高圧的な上司の高圧的な態度やパワハラにはどう接すればいい？対処法は？

高圧的な上司がいると気持ちが萎縮してしまい、心身共に疲れ切ってしまうことが多いです。

威圧的な態度を取られると「こんなところ辞めたい……」と思うのも当然のことでしょう。

高圧的な上司の下で働き続けると、精神的に追い詰められてしまいうつ病などにもなりかねません。

今の状況が我慢の限界ならば、体調を崩す前に行動する必要があります。

在職中に転職活動を始め、今の職場から離れる準備を始めましょう。

高圧的な上司とはどんな上司？

高圧的というのは「権力などにより、一方的に相手を押さえつけて従わせる状態」のことを指します。

上司という存在を利用して、部下を屈服させるような人が高圧的な上司といえるでしょう。

自分よりも立場が上ということもあり、萎縮して言いなりになってしまう人も少なくありません。

高圧的と威圧的の違い

高圧的と似たような言葉に、威圧的があります。

威圧的とは「相手を威力で押さえつけようとすること」を意味します。

高圧的とかなり似た意味合いですが、上司や先生など上の立場であることを利用して相手を従わせようとするのが「高圧的」で、上限関係を問わずに相手を威力や威嚇によって従わせようとするのが「威圧的」ということになります。

そのため、上司が高圧的であり、なおかつ威圧的というのも言葉の意味ではおかしくありません。

高圧的な上司は支配欲が強い

高圧的な上司は相手をコントロールしたいがために、そういった態度を取っていることが多いです。

高圧的な態度は「とにかく自分の言うことを聞け」というメッセージの表れといってもいいでしょう。

相手に恐怖心を与えることで、コントロールするというコミュニケーション方法を実行していることになります。

こうした相手には何をいっても通用しないため、あまり接点を持たないか、距離をとることが重要になってきます。

高圧的・威圧的な上司の特徴

会社にいる高圧的な上司には以下のような特徴があることが多いです。

高圧的な上司の特徴①部下の意見に聞く耳を持たない

高圧的な上司は自己中心的な考え方の人が多いです。

部下は自分の思い通りに動くものと考えているため、反論や意見などは聞く耳をもちません。

たとえ部下のいうことが正論であっても、まったく受け入れてくれず、反抗的な態度を取ったことに対していらだちを覚えます。

高圧的な態度で部下の意見をつぶしてしまうことも多いです。

高圧的な上司の特徴②部下のミスをしつこく問い詰める

部下がミスをすると上司が管理責任を問われることがあります。

部下のことを思っている上司ならば、一緒にミスをカバーしようと考えますが、高圧的な上司だと自分に迷惑をかけた部下を執拗に責め立てます。

自分の経歴にキズがつく恐れもあるため、部下のミスは決して許しません。

まるで自分が馬鹿にされたかのように、しつこく部下を問い詰めて懲らしめようとします。

高圧的な上司の特徴③都合の悪い仕事を部下に丸投げする

高圧的な上司は、できるだけ楽をして結果を残したいと考えがちです。

そのため、嫌な仕事や大変な仕事は部下に丸投げにすることが多いです。

すべてを任せているにも関わらず、ミスや気にくわないことがあれば厳しく責め立ててきます。

部下が意見しようものなら怒鳴りつけて、意見を封じようとしてきます。

高圧的な上司の特徴④優秀な部下に対して嫉妬心を持つ

高圧的な上司は自己中心的で、自分の立場を必死に守ろうとすることが多いです。

そのため、優秀な部下が現れると「自分の地位が脅かされるのでは」と気が気でなくなってしまいます。

何とか自分が優位に立とうとして、嫉妬心や敵対心をむき出しにして地位を守ろうとします。

高圧的な上司の特徴⑤部下の報連相を徹底させている

高圧的な上司は、部下を必要以上にコントロールしがちです。

そのため、部下が何をしているか把握していたく、「報告・連絡・相談」を強いていることが多いです。

こうした報連相は仕事をスムーズに進めるためではなく、部下を完全にコントロールしたいがために行わせています。

部下を完全支配したい上司ほど、報連相を徹底させようとします。

高圧的・威圧的なパワハラ上司への対処法

では、高圧的な上司にはどのように接すればいいのでしょうか。

たとえば以下のような対処法があります。

高圧的上司の対処法①上司が威圧的な自分が引く

上司が高圧的な態度を取っているときは、たとえ自分が言いたいことがあっても一歩引くような態度をとりましょう。

こちらも張り合って強気に出ると、ますますヒートアップして態度が大きくなってしまう恐れがあります。

もし伝えたいことや聞いておきたいことがあれば、上司に伝えてから周りの人にも言うようにしましょう。

威圧的な上司は、自分だけが知らないようなことがあると、仲間はずれにされたと勘違いし、怒ってしまうことがよくあります。

高圧的上司の対処法②威圧的な態度をかわす

上司の威圧的な態度をそのまま受け止めてしまうとストレスになってしまいます。

そういった状況が続くと精神的に追い詰められてしまい、うつ病になってしまう恐れもあります。

上司が威圧的な態度のときは、軽く受け流すことも大事です。

話が長くなりそうならば急用があると伝えて、早めに切り上げるようにしましょう。そもそも上司とあまり接しないようにすることも重要です。

ただし露骨に上司を避けようとすると、気分を害する恐れがあるため、柔らかな態度でかわすようにしましょう。

高圧的上司の対処法③たまったストレスは吐き出す

高圧的な上司のせいでストレスがたまっている場合は、適度に吐き出すことが大切です。

自分ひとりで抱え込んでしまうと、精神的にもどんどん疲弊してしまいます。

上司の態度やパワハラなどが辛いときは、友人や家族などに相談するのもおすすめです。仕事に関係がない人ならば、何を言っても上司の耳に入る心配はありません。

話をする相手がいないときは、車の中で大声を出してみたり、お風呂で叫んでみたり、カラオケで歌ってみるのもおすすめです。

大声を出すだけでもストレス発散になります。

高圧的上司の対処法④叱責材料を減らす

いくら高圧的な上司でも、相手にまったく非がない状況で怒ることはまずありません。

そのため、怒る材料をできるだけなくしてしまうことが肝心です。

上司に怒られるのが怖いからといって、不明な点をそのままにしてると結局あとから怒られることになってしまいます。不明な点は必ず聞くようにしましょう。

高圧的上司の対処法⑤上司が置かれている状況を理解する

高圧的で気にくわない上司であっても、いろいろな事情があります。

目標達成のプレッシャーを抱えていたり、上司と部下の板挟みだったりと、普段から気疲れしている可能性も十分あります。

そういった不安を抱えているときに話しかけてしまうと、すぐに感情になってしまうこともあるでしょう。

上司にも機嫌のいい悪いがあるはずなので、機嫌がいいときはコミュニケーションをとるようにして、機嫌が悪いときはなるべく近づかないようにしましょう。

威圧的な態度を取られやすい人の特徴

どういった態度でいると、上司から威圧的な態度をとられやすくなってしまうのでしょうか。

こういった特徴をなくしていくことで、上司から威圧的な態度をとられにくくなることもあります。

自己主張が苦手だと威圧的な態度を取られやすい

自分の考えを主張せずに、相手の意見に従ってばかりの人は威圧的な態度を取られやすくなってしまいます。

自己主張が苦手な人は、YESマンだと思われやすいため、高圧的な上司の格好の的になります。

無茶な要求も受け入れてしまうため、相手がどんどん威圧的になってしまうこともよくあります。

頼りない雰囲気を出すと威圧的な態度を取られやすい

相手が自信のない雰囲気を出していると、高圧的な態度がある人は攻撃したくなる傾向にあります。

相手が弱そうだと、軽く見ても大丈夫と認識して、マウントを取ろうとしてきます。

普段の態度でも高圧的な態度を取られやすくなってしまうため気をつけましょう。

すぐに謝罪の言葉を出す人は威圧的な態度を取られやすい

社会人として、自分が悪いときにちゃんと謝罪するのは大切なことです。

しかし、すぐに謝ってしまう人は高圧的な上司から「どんなに責めても大丈夫」と勘違いされる恐れがあります。

謝りすぎてしまうと、相手がエスカレートする恐れがあるため注意が必要です。

自分が悪いことをした場合は謝罪するのが当然ですが、何でもかんでも謝るような態度は、相手をつけあがらせてしまいます。

威圧的な上司にまともに対応するデメリット

威圧的な上司にまともに対応していると、自分にとってのデメリットも増えてきます。

威圧的な態度に常に萎縮してしまう

威圧的な上司のもとで働き続けていると、常に緊張した状態が続き、萎縮してしまいます。

またいつ怒られるかわからないため、仕事にも集中できません。

上司から怒鳴られた経験があると「また怒られるのでは？」と常に不安になってしまいます。そのせいで上司と面と向かって話せなくなる人も多いです。

上司の顔色をうかがいながら働き続けるのは、まともな状態ではありません。

そんなことをするくらいならば今の職場から離れたほうが建設的です。

仕事の効率が落ちてしまう

威圧的な上司がいると仕事の効率も落ちてしまいます。

たとえば何かわからないことがあったとき、「こんなこと聞いたら怒られるのでは？」と思って聞けないでいると、大きなミスにつながってしまう可能性が高いです。

怒られるのを怖がって聞けないでいると、さらに怒られてしまうことになってしまいます。

わからないことがすぐに聞けるような環境じゃないと仕事はまともに進みません。

威圧的な上司のせいで仕事の効率が落ちているようならば、転職を考えてもいいでしょう。

高圧的な態度が原因で体調不良になる

高圧的な上司がいる環境で働いていると、常にストレスがかかってしまいます。

そうすると体調不良になってしまったり、精神疾患になってしまったり、自分へのダメージも大きくなってしまいます。

うつ病になると回復するまで時間がかかるため、今後のキャリアにも大きな影響を与えます。うつ病だと、転職活動も上手くできず、ただただ回復に時間を取られてしまいます。

体調を崩すほど我慢せずに、早めに距離を取ってしまったほうがいいです。

高圧的なパワハラ上司への対策

いつまでも高圧的な上司の下で働き続ける必要はありません。

もし何かしらの行動を起こしたい場合は、以下のような行動が考えられます。

パワハラ上司対策①記録を取っておく

高圧的な上司からパワハラを受けた場合、必ず記録に残しておくようにしましょう。

ノートにメモしたり、日記に書いたり、場合によっては録音や録画も検討しましょう。

こうした記録はのちのち上司と戦うことになったときに有力な武器になります。

パワハラ上司対策②厚生労働省の相談窓口を利用する

厚生労働省では、ハラスメントやメンタルヘルスに関する相談窓口を設けています。

誰でも無料で使え、予約などの必要もありません。

秘密厳守になっているため、相談した内容が外部に漏れるような心配もないです。

厚生労働省の相談窓口は、全国の労働基準監督署など、379ヶ所にあります。

自分だけではどうにもならないと感じたならば、公的機関に相談してみましょう。

パワハラ上司対策③仕事を辞めたいなら転職活動を始める

高圧的な上司がいる場合、そのまま同じ職場で働き続けてもデメリットのほうが多いはずです。

それならば思い切って転職してしまうのも有効です。

ただしすぐに退職して転職活動を始めるのはおすすめしません。

転職活動は在職中にスタートさせましょう。

仕事を辞めてから職を探そうと思っても、なかなか見つからないこともあります。そうすると経済面でも苦しくなってしまうため、転職先を妥協してしまう恐れがあります。

仕事にいる間に転職活動を行い、転職先が決まったならばすっぱりと今の会社を辞めましょう。

＞＞ムカつくうざい上司が嫌い！ストレスで辞めたい時の対処法！嫌いな上司に退職を伝える

まとめ

高圧的な上司がいると仕事にも集中できず、効率も悪くなってしまいます。

そんな状況で働いても、いい結果が得られる可能性は低いです。

我慢して働き続けてもデメリットのほうが多いため、早めに対策することが大切です。

上司のいったことを受け流したり、相手に合わせたりすることも大切ですが、そこまでするのは大変というならば転職してしまうのも方法のひとつです。

上司のために労力を使うくらいならば、自分の仕事に力をつかいたいはずです。

今の職場で働き続けるのはデメリットが大きいと感じたら、転職活動をスタートさせましょう。