- エンジニアの職種にはどういう種類がある?
- 種類によっては未経験でもITエンジニアになれる?
- エンジニアになるにはどうすればいい?

エンジニアの仕事について興味があります。どういった職種があるのでしょうか?



一言でITエンジニアといっても、さまざまな種類があります。それぞれに求められるスキルやプログラミング言語なども異なるため、どういった職種があるのか紹介していきます。
ITエンジニアと一言でいっても、さまざまな種類があります。
ITエンジニアに興味があるものの、自分に適性があるのがどういったエンジニアなのかわかならない人も多いかもしれません。
どういった職種があるのかわからないと、それに向けた準備もできません。
そこでこの記事では、さまざまなITエンジニアについて紹介していきます。
それぞれの仕事内容や適性、年収、将来性など詳しく解説していくため、ぜひ参考にしてください。
ITエンジニアの大まかな分類
ITエンジニアは仕事内容によって細かく分類されます。
大まかに分類すると、以下の5つにわかれます。
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- 上流工程担当エンジニア
- その他のエンジニア
ITエンジニアの種類①システムエンジニア
「エンジニア」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのがシステムエンジニアです。
システムエンジニアは、システムの設計や開発を担当し、多くの企業で必要とされています。
システムエンジニアをさらに細かく分類すると、プログラミング言語を必要とするエンジニアと、必要としないエンジニアにわかれます。
エンジニアといっても必ずしもプログラミングスキルが必要になるわけではありません。
ITエンジニアの種類②Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトの作成やWeb向けのアプリケーションの開発を行うエンジニアです。
ITエンジニアというよりは、Web業界に属すると考えられることが多いです。
スマホ向けのアプリ開発と異なり、インターネットを通じたWeb向けのアプリケーション開発のため、求められるプログラミング言語も異なります。
ITエンジニアの種類③インフラエンジニア
「インフラ」とはインフラストラクチャーの略で「基盤」「下部構造」といった意味です。
社会生活に欠かせない道路や電気、水道などを社会的インフラと呼ぶように、サーバー構築やネットワーク管理、クライアント端末の設定など、ITインフラに関する仕事を担当するのがインフラエンジニアです。
インフラには常に安定稼働が求められ、もし障害が起こった場合はすぐに原因を究明して復旧作業を行います。
ITエンジニアの種類④上流工程担当エンジニア
上流工程担当エンジニアは、コミュニケーションやプロジェクト管理が主な仕事です。
ITエンジニアの最終的なキャリアパスとして目指す人も多いです。
プロジェクトをまとめる重要なポジションのため、平均年収が高い傾向にあり、求められるスキルも多いです。
上流工程担当エンジニアは、クライアントから要望を上手く引き出す必要があるため、コミュニケーション能力も求められます。
ITエンジニアの種類⑤その他のエンジニア
これまでの分類以外にも、さまざまなエンジニアがいます。
こちらも求められるスキルが異なるため、自分が何を目指すべきかあらかじめ考える必要があります。
システムエンジニアの種類(仕事内容・将来性)
システムエンジニアは主にシステムやソフトウェアの設計・開発を行うエンジニアです。
細かく分類すると以下のような種類があります。
- SE
- プログラマー
- アプリケーションエンジニア
システムエンジニアの種類①SE
SEはシステムの設計に携わるエンジニアです。
就職先によっては要件定義や設計だけでなく、実際にシステムの構築を行うこともあります。
SEは業務範囲が広く、常に需要があるため、将来性がある職種です。
クライアントとやり取りしながら細かい設計を確認していくため、コミュニケーション能力も求められます。
システムエンジニアの平均年収は約438万円です。
システムエンジニアの種類②プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアから渡された仕様書を基にして、実際にプログラムを組む人です。
基本的にプログラミングが主な仕事のため、人とコミュニケーションをとる機会は少ないです。
ただ、チームで行動することが多いため、常に情報を共有する協調性は必要になります。
システムによって扱う言語が異なるため、さまざまなプログラミング言語を習得する必要があります。
プログラマーの平均年収は約434万円です。
今後もプログラミングの需要が見込まれるため、将来性もあります。
システムエンジニアの種類③アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニアは、ゲームやスマホアプリなどのソフトウェア設計を行うのが仕事です。
「AE」と略されることもあり、アプリ開発エンジニアと呼ばれることもあります。
SEとの違いは、開発する対象がシステムかアプリケーションかということです。
ただし、業務システムでもパッケージソフトウェアを扱うことがあるため、SEと同じ意味合いで使われることもあります。
アプリケーションエンジニアの平均年収は約562万円です。資格取得などによる手当がつくため、他の職種よりも平均年収が高めになっています。
将来性の高い職種で、社内SEやコンサルタント、フリーランスとして将来的に活躍することも可能です。


WEBエンジニアの種類(仕事内容・将来性)
Webエンジニアは、WebサイトやWebアプリの設計・開発を行うエンジニアです。
Webエンジニアの種類としては、以下のような職種があります。
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- スマホアプリゲームエンジニア
Webエンジニアの種類①フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、Webサイトの表側、つまりユーザーに見える場所を開発するエンジニアです。
Webサイトの見た目や動きなどを考える仕事のため、デザインが好きな人に向いている職種です。また、仕事が目に見える形で世界に発信されるため、やりがいのある職種でもあります。
今後もWebサイトがなくなることは考えがたく、将来性がある職種です。
フロントエンドエンジニアの平均年収は約599万円です。
Webエンジニアの種類②バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアは、フロントエンドエンジニアの反対にユーザーが見えない部分の設計や開発を行う職種です。
一見すると地味な仕事のように思えますが、WebサイトやWebアプリケーションには欠かせない仕事であり、非常に重要な役割を担っています。
バグが発生したときに対応するのもバックエンドエンジニアの仕事です。
バックエンドエンジニアの平均年収は、フリーランスで約880万円です。1,000万円以上を稼ぐバックエンドエンジニアもいます。
AWSのような開発プラットフォームの影響で、一部のバックエンドエンジニアの需要は低くなっていますが、まだまだ需要のある職種です。
Webエンジニアの種類③スマホアプリゲームエンジニア
スマホアプリゲームエンジニアは、スマートフォン向けのアプリを開発するエンジニアです。
ゲームアプリの市場は拡大傾向にあり、今後も同じように拡大していくことが考えられます。高いスキルを持つ優秀なエンジニアは需要が高く、これからの将来性も期待できます。
ゲームプログラマーの平均年収は、正社員で471万円です。スキルがあるプログラマーだと年収が700万円を上回ることもめずらしくありません。
インフラエンジニアの種類(仕事内容・将来性)
インフラエンジニアは需要が高く、種類も細かくわけられます。
大まかにわけると以下のように分類されます。
- サーバーエンジニア
- セキュリティエンジニア
- データベースエンジニア
- クラウドエンジニア
- ネットワークエンジニア
インフラエンジニアの種類①サーバーエンジニア
サーバーに関する仕事を担うのがサーバーエンジニアです。
サーバーはITインフラ基盤の要であり、メールサーバー。Webサーバー、FTPサーバーなどなど、さまざまな種類があります。
サーバーがダウンしたときに復旧するのもサーバーエンジニアの仕事です。
仮想化技術や新しい開発プラットフォームの広がっていることもあり、サーバーエンジニアは将来性がある職種です。
サーバーエンジニアの平均年収は20代で約400万円、30代では約500万円です。
インフラエンジニアの種類②セキュリティエンジニア
セキュリティに関する仕事を担当しているのがセキュリティエンジニアです。
企業が持っている重要な情報を守り、さまざまな脅威からシステムを守るのが仕事です。
顧客の個人情報の漏洩を防いだり、コンピュータウイルスからシステムを守ったりするのがセキュリティエンジニアの仕事内容です。
セキュリティの専門家であるセキュリティエンジニアは今後も高い需要が見込まれ、将来性がある職種です。
セキュリティエンジニアの平均年収は約600万円です。
インフラエンジニアの種類③データベースエンジニア
データベースエンジニアの仕事内容は、データを保存、または保存されているデータを取り出すデータベースのシステムを設計構築、運用保守することです。
多くのシステムでデータベースは必須のため、データベースエンジニアは重要な役割を担っています。
近年流行しているビッグデータとの関連性も高く、将来性がある職種です。
データベースエンジニアの平均年収は約600万円と一般的な平均よりも高めです。その分、データベースに関する知識や高いスキルが求められます。
インフラエンジニアの種類④クラウドエンジニア
近年のトレンドのひとつであるクラウド分野を担当するのがクラウドエンジニアです。
適性としては最新技術を学ぶのが好きな人に向いています。
クラウド上でサービス展開できるようにネットワークを構築したり、保守監視したり、サーバーを構築したりします。
クラウド技術が発展している現代において、インフラエンジニアの中でも将来性が高い職種です。
クラウドエンジニアの平均年収は約600万円です。
インフラエンジニアの種類⑤ネットワークエンジニア
ネットワーク関連の仕事を担っているのがネットワークエンジニアです。
仕事内容はシステム全体のネットワークの設計やルーター、ロードバランサー、スイッチといったネットワーク専用機器の設定などです。
最近ではWi-Fiの普及で、さまざまなものをインターネットに接続する「IoT」が増加傾向にあります。この傾向は今後も続くと考えられるため、ネットワークエンジニアの需要も拡大が見込まれます。
ネットワークエンジニアの平均年収は約448万円です。
上流工程担当エンジニアの種類(仕事内容・将来性)
ITエンジニアの中には、コミュニケーションやプロジェクト管理をメインとする職種もあります。
こういった職種は上流工程を担当することが多く、ITエンジニアの最終的なキャリアパスとしてあげられることが多いです。
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
上流工程担当エンジニアの種類①ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の課題に対してITを使った改善案を立案・提示して問題解決の支援を行うのが主な仕事内容です。
最上流工程で要件定義を行う仕事であり、責任の度合いも大きいです。
ITに関するスキルや知識はもちろん、クライアントの業務を把握するための業務知識、クライアントに説明するためのプレゼンテーション能力も求められます。
扱うプロジェクトによっては、数千万円という大金が動くこともあり、かなりプレッシャーがかかる職種でもあります。
ITコンサルタントの平均年収は500万~1,000万円と経験や業界などによって幅の開きが大きいです。
上流工程担当エンジニアの種類②プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体を管理するのが仕事です。
プロジェクトメンバーを統率し、限られたコストで品質を高め、期限内にプロジェクトを終わらせることが求められます。
そのため、クライアントだけでなく、チーム内でのコミュニケーションもしっかり行う必要があります。また、進捗管理や変更管理などのマネジメントスキルも必要です。
マネジメントスキルはどの企業にも需要が高いため、将来的に転職を考えている人にもプロジェクトマネージャーはおすすめです。
プロジェクトマネージャーの平均年収は業種や地域によっても異なりますが、だいたい600万~1,000万円ほどです。
その他のエンジニアの種類(仕事内容・将来性)
これまでに紹介してきた以外にも、さまざまなエンジニアの種類があります。
- 社内SE
- データサイエンティスト
- セールスエンジニア
- フルスタックエンジニア
- テストエンジニア
- フィールドエンジニア
- ブリッジSE
その他のエンジニアの種類①社内SE
社内SEは、自社内のシステム構築やメンテナンスを行うエンジニアです。
社内のネットワーク環境を構築・メンテナンスしたり、PCのキッティングといったヘルプデスクのような業務を行うこともあります。
将来的に爆発的に需要が増えるような職種ではありませんが、社内システムを利用する企業には欠かせないため、一定の需要があるエンジニアです。
社内での相談役になることから、人当たりのいい人に向いています。
社内SEの平均年収は400万~800万円ほどです。
その他のエンジニアの種類②データサイエンティスト
データサイエンティストは、膨大なデータを分析して、ビジネス上の意思決定を支援するエンジニアです。
AIに大量のデータを読み込ませ、分類・予測ができるように学習させる技術、そのためのプログラミングスキルが必要になります。
また、AIが導き出した結果を経営層に説明するプレゼンテーション能力も求められます。
データサイエンティストの平均年収は500万円以上といわれています。上級レベルになれば年収1,000万円以上を目指せる職種です。
その他のエンジニアの種類③セールスエンジニア
セールスエンジニアは「セールス(営業)」と「エンジニア(技術者)」の両方を行うエンジニアです。
クライアントが抱えている課題に対して、自社の製品やサービスで解決できることを提案し、導入後の技術的なフォローまで行います。
ITに関する知識だけでなく、契約に結びつけるまでの営業力やコミュニケーション能力も求められます。
市場からも評価が高く、将来性のある職種です。
その他のエンジニアの種類④フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、Webエンジニアが行う開発業務と、インフラエンジニアが行うITインフラ基盤構築の両方を行うのが仕事です。
複数の業務をひとりで担当することから「マルチエンジニア」と呼ばれることもあります。
スタートアップ企業やベンチャー企業では、多数のエンジニアを雇うのは難しいです。少ない人数で業務を回す必要があるため、ひとりで何でもこなせるフルスタックエンジニアは将来性も高いです。
複数のスキルを身につける必要があるため、器用な人に向いています。
その他のエンジニアの種類⑤テストエンジニア
テストエンジニア(品質管理エンジニア)は、作成した成果物のテストを専門とするエンジニアです。
テストの結果から不具合を洗い出し、そこから品質向上につなげます。
テストは手順書に沿って実施することが多いため、ITエンジニア未経験者でも挑戦しやすい職種です。
ただし、自動ロボット技術の発展により代替されやすい職種のため、将来性はあまり高くはありません。
その他のエンジニアの種類⑥フィールドエンジニア
フィールドエンジニアは、クライアント先に出向いてシステムや機器を導入したり、保守・修正などを行うエンジニアです。
医療現場でのフィールドエンジニアの需要が高いため、将来性はかなりあります。
客先では突発的な障害が起こることもあるため、ハードウェアの知見だけでなく、臨機応変に対応できる能力も求められます。
その他のエンジニアの種類⑦ブリッジSE
ブリッジSEの仕事内容は、日本企業と海外企業の橋渡しです。
システム開発では、業務の一部を海外企業に委託することもあります。そのときに活躍するのがブリッジSEです。
ブリッジSEはITエンジニアとしてのスキルだけでなく、海外企業の人ともコミュニケーションがとれるような言語能力も求められます。
ブリッジSEの平均年収は400万~800万円で、語学力が堪能であれば年収アップが望める職種です。
>>組み込み系エンジニアとはどんな仕事?需要や将来性はある?年収は?
エンジニアにおすすめのエージェント
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エンジニア向けおすすめエージェント①マイナビIT AGENT


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エンジニア向けおすすめエージェント②ITプロパートナーズ


ITプロパートナーズは、週2日から働ける副業案件を多く掲載しているフリーランスエージェントです。
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エンジニア向けおすすめエージェント③Midworks


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まとめ
エンジニアにはさまざまな種類があり、自分に適性があるのがどの職種なのか迷ってしまう人も多いかもしれません。
自分の性格や仕事内容を踏まえた上で、自分に合いそうなエンジニアを選びましょう。
エンジニアはこれからも高い需要が見込める職業です。どのエンジニアの需要が高まるかは今後どの動向によっても変わってくるため、さまざまな分野の知識を身につけておくことが大切です。
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