- フリーランスエンジニアの現実は厳しい?
- フリーランスエンジニアの仕事が合わないのはどんな人?
- フリーランスエンジニアになって後悔した例は?

フリーランスエンジニアに興味があるのですが、現実は厳しいのでしょうか?



フリーランスエンジニアには正社員エンジニアと違って、いろいろと厳しい現実もあります。ただ、フリーランスエンジニアならではのメリットもあるため、良い面と悪い面を把握しておきましょう。
自分のペースで働けるフリーランスエンジニアに憧れを持っている人は多いかもしれません。
しかしSNSなどの口コミを見ると「フリーランスエンジニアはきびしい」「フリーランスエンジニアはやめとけ」といった意見も見かけます。
フリーランスエンジニアを目指す場合、まず現実がどういったものか知る必要があります。フリーランスエンジニアの現実を知ることで、働くイメージもしやすくなります。
この記事ではフリーランスエンジニアの現実や正社員エンジニアとの違いなどについてまとめています。フリーランスエンジニアに向いている人・不向きな人の特徴も挙げているため、ぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアの現実は厳しい?
結論から述べると、フリーランスエンジニアとして働くのは厳しいのが現実です。
ではフリーランスエンジニアの現実がなぜ厳しいのか詳しく解説していきます。
- フリーランスエンジニアの働き方
- フリーランスエンジニアの将来性
- フリーランスエンジニアの年収
- フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢層
フリーランスエンジニアの現実が厳しい理由①働き方
フリーランスエンジニア向けの案件は、常駐型とリモートの2種類があります。
常駐型はプロジェクトの進行する現場に行って業務に関わります。それに対してリモートは好きなところで働くことができます。
フリーランスエンジニアとして働く場合、自力で案件を獲得してくる必要があります。
案件を取る方法としては知人のツテ、クラウドソーシングサイト、エージェントの活用などがあります。
フリーランスエンジニアの現実が厳しい理由②将来性
フリーランスエンジニアは十分将来性が見込まれる働き方です。
IT人材は慢性的な人材不足で、スキルがあるフリーランスエンジニアは今後も需要が高まることが予想されます。
経済産業省が実施したIT人材需給に関する調査では、2030年までにIT人材は約79万人が不足するといわれています。
ただしフリーランスエンジニアとして長期的に活躍できるかは、個人の技量に買っています。実力がないフリーランスエンジニアは取り残されていき、仕事を失ってしまうという厳しい現実が待っています。
常に最新の情報に対してアンテナを張り、新しいスキルを身につけていけるフリーランスエンジニアは長く活躍できるはずです。
フリーランスエンジニアの現実が厳しい理由③年収・手取り
CREATIVE JOBによると、フリーランスエンジニアの現実の平均年収は636万円と報告されています。
ただし、フリーランスエンジニアは個人によって年収の差が激しいです。安定して仕事があれば平均を上回ることができますが、仕事がまったくなくなれば年収400万円を切ってしまうこともめずらしくありません。
フリーランスエンジニアとしてポジションが安定すれば、年収1,000万円以上も目指せます。
フリーランスエンジニアの現実が厳しい理由④活躍できる年齢層
フリーランスエンジニアとしての働き方に年齢制限はありません。
30代40代ならば即戦力として、継続的に案件を受注できることも多いです。50代以上になれば、豊富な実績とスキル、経験があるフリーランスエンジニアは引く手あまたです。
ただし、年齢を重ねるにつれて、体力や気力が追いつかないケースもあります。
IT人材白書|情報処理推進機構によるとフリーランスの年齢層の割合は50代がもっとも多く、会社員時代に力をつけたエンジニアがフリーランスエンジニアとして活躍していることが考えられます。
フリーランスと正社員のエンジニアの違い
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアにはどういった違いがあるのでしょうか。
- 契約方法
- 収入の安定性
- 福利厚生
- 責任の重さ
フリーランスと正社員のエンジニアの違い①契約方法
フリーランスエンジニアと正社員エンジニアの最も大きな違いは契約方法です。
正社員エンジニアは会社と雇用契約を結び、その内容や労働関連法によって守られてます。
フリーランスエンジニアはクライアントと業務委託契約を結び、その契約内容の中でしか守られません。業務委託契約は3ヶ月から1年の間で企業が契約期間を決めます。
フリーランスエンジニアの場合、業務態度に問題があれば即刻解雇される恐れがあります。正社員の場合、よほどの理由がない限り、クビになることはありません。
フリーランスと正社員のエンジニアの違い②収入の安定性
フリーランスエンジニアは収入に波があるため、安定性は低いです。
仕事が収入に直結するため、仕事がなくなれば収入もなくなります。
正社員エンジニアの場合は、会社が健在ならば給料を支払ってくれます。たとえ何かあって仕事を休んだとしても、その分の給料も支払われます。
収入源を広げて、どんな状況になっても経済的に困らない力を身につけることが、フリーランスエンジニアにとってとても重要です。
フリーランスと正社員のエンジニアの違い③福利厚生
フリーランスエンジニアは会社に所属していないため、福利厚生がありません。
福利厚生があるかどうかも現実的に見るとフリーランスと正社員の大きな差といえるでしょう。
ただ、近年ではフリーランス向けのエージェントで福利厚生を得られる場合もあります。フリーランスエンジニアで福利厚生があったほうがいい場合には、そういったフリーランス向けのエージェントの利用も検討してみましょう。
フリーランスと正社員のエンジニアの違い④責任の重さ
フリーランスエンジニアの場合、基本的にすべての原因が自分にかかってきます。
もしトラブルに遭遇した場合も、自分で責任を負わなければなりません。正社員の場合、会社が守ってくれることもありますが、フリーランスエンジニアにはそういった盾になる存在がありません。
場合によっては損害賠償に発展するケースもあるため、現実としてそういう重い責任があることは理解しておきましょう。
フリーランスエンジニアの仕事に向いている人の特徴
現実がわかったところで、フリーランスエンジニアの仕事に向いているのはどのような人なのでしょうか。
- 新しいスキルを積極的に学べる人
- 自己管理ができる人
- 時間や場所にとらわれずに働きたい人
- 人付き合いが得意な人
- 高収入を目指したい人
フリーランスエンジニアに向いている人①新しいスキルを積極的に学べる人
現状に満足せず、新たな技術を積極的に学ぼうとする人はフリーランスエンジニアに向いています。
成長意欲がない人は、フリーランスエンジニアは向いていません。IT業界は日々進歩しているため、必要なスキルや知識もどんどんアップデートされていきます。それについていくためには、自分から積極的に学ぶ姿勢が求められます。
フリーランスエンジニアとして長期間にわたって活躍するためには、積極的に新しいスキルを習得していく必要があります。
フリーランスエンジニアに向いている人②自己管理ができる人
フリーランスエンジニアは自由度が高い仕事のため、自己管理が求められます。
周りから指示されて動くわけではないため、日々のスケジュールをしっかり自分で管理しなければなりません。
予定通りに行動できず、ついサボってしまうような人はフリーランスエンジニアとしてやっていくのは難しいです。
しっかり自己管理ができる人はフリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアに向いている人③時間や場所にとらわれずに働きたい人
時間や場所にとらわれずに、自由な働き方をしたい人はフリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアは毎日決まった時間に仕事をするわけではないため、働き方を自由に決められます。そのため、週3日だけ働く、夜間だけ仕事をするといった働き方も可能です。
また、働く場所も自由なため、在宅でリモートワークもできますし、カフェや旅先などでも仕事ができます。
フリーランスエンジニアに向いている人④人付き合いが得意な人
フリーランスエンジニアとして成功するためには人付き合いも重要です。
案件を受ける場合、クライアントとのコミュニケーションスキルが必要になりますし、仕事を獲得するための営業活動でも人との関わりがあります。
案件の獲得から遂行までにさまざまま人との付き合いがあるため、コミュニケーション能力が高い人はフリーランスエンジニアに向いています。
フリーランスエンジニアに向いている人⑤高収入を目指したい人
できるだけ高収入を目指したい場合もフリーランスエンジニアが向いています。
会社員エンジニアは安定して給料がもらえますが、いくら頑張っても急に給料が上がることはありません。
フリーランスエンジニアの場合、仕事をこなせばこなすほど収入も上がっていきます。
収入が不安定になるリスクもありますが、その現実を理解してでも高収入を目指したい場合には、フリーランスエンジニアが向いています。
フリーランスエンジニアの仕事が向いていない人の特徴
どんな人にもフリーランスエンジニアの仕事がおすすめなわけではありません。
たとえば、以下のような特徴に当てはまる人はフリーランスエンジニアを目指さないほうがいいかもしれません。
- 実務経験・スキルがない人
- 人付き合いが苦手な人
- 安定した収入がほしい人
フリーランスエンジニアが向いていない人①実務経験・スキルがない人
実務経験やスキルがない人がフリーランスエンジニアとしてやっていくのは難しいです。
プログラミングスクールや独学で勉強したくらいでできる案件は単価が安いものがほとんどです。そういった人ができる案件は、そもそも数が少ないためフリーランスエンジニアとしてやっていくのは厳しいです。
実務経験がない人は、まず客先常駐などで経験を積むことをおすすめします。
フリーランスエンジニアとして活躍するためには、経験・スキル・実績が重要になります。
フリーランスエンジニアが向いていない人②人付き合いが苦手な人
人とのコミュニケーションが苦手な人にもフリーランスエンジニアは向いていません。
フリーランスエンジニアは自分で営業活動をして案件を獲得する必要があります。会社ならば営業担当が仕事を獲得しますが、フリーランスの場合も、営業もすべて自分で行わなければなりません。
そのため、人付き合いが苦手で営業活動が難しい人はフリーランスエンジニアには向いていません。
フリーランスエンジニアが向いていない人③安定した収入がほしい人
安定した収入・安定した生活を求めている人にはフリーランスエンジニアはおすすめしません。
フリーランスエンジニアは仕事がなくなれば、収入もなくなります。仕事量が収入に直結するため、月によってばらつきがあることがほとんどです。
仕事が増えれば会社員エンジニアよりも稼げる可能性は十分にあります。
しかし毎月コンスタントに収入が発生する確約はないため、安定した収入がほしい人はフリーランスエンジニアの向いていません。
フリーランスエンジニアになって後悔・失敗した例
フリーランスエンジニアとして働いている人には、どういった失敗談や後悔があるのでしょうか。
フリーランスエンジニアの後悔・失敗例:体調を崩した
フリーランスエンジニアの失敗談・後悔例としてよく上がるのが「体を壊した」という例です。
フリーランスエンジニアの場合、自分の裁量で仕事を受けることができます。高収入を目指す場合、人によっては自分の許容量を超えて受けてしまうことあります。
仕事を抱えすぎてパンクしてしまうと体調を崩す可能性が高いです。
納期に間に合わないとクライアントにも迷惑をかけてしまうため、体調管理には十分に気をつけましょう。
フリーランスエンジニアの後悔・失敗例:営業活動が上手くいかなかった
フリーランスエンジニアに転職してから、営業活動が上手くいかず、まったく仕事がなくなった人もいます。
営業活動が下手だと単価の安い案件を紹介されたり、継続で仕事が得られなかったりします。
フリーランスエンジニアとして成功できるかどうかは自分次第です。
どうやって継続的に案件を獲得するかはフリーランスエンジニアに転職する前から考えておきましょう。
フリーランスエンジニアの後悔・失敗例:経験済みの案件しか紹介されない
フリーランスエンジニアに転職して後悔した例として、これまでに経験済みの案件しか任されなかったという例もあります。
クライアントはプロジェクトを進めることが最優先です。
フリーランスエンジニアのスキルアップには関心ないため、これまでに経験したことがある案件ばかり紹介されてしまうこともあります。
そうすると新しい経験が身につかなくなり、フリーランスエンジニアとしてやっていけなくなるリスクがあります。
厳しいフリーランスエンジニアを生き抜くためのおすすめエージェント
フリーランスエージェントに登録していると、自分で営業活動をしなくても仕事を紹介してもらえます。
フリーランスエージェントは無料で使えるため、営業活動が苦手な人は必ず登録しておきましょう。
- レバテックフリーランス
- ミッドワークス
- フォスターフリーランス
おすすめエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」は登録者数が1位でありながら、利用者の平均年収が862万円という業界最大級のフリーランス専門エージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件を所有しています。
単価交渉や契約の手続きなどはエージェントが代わりにやってくれるため、実務だけに集中できます。
現在フリーランスでなくても情報収集のためだけに登録することが可能です。
おすすめエージェント②ITプロパートナーズ


「ITプロパートナーズ」は週2日から働ける副業案件に強いフリーランス専門エージェントです。
IT業界で起業したい人も利用できるため、安定して案件を獲得できます。
もちろんフルタイムで働きたい人向けの案件もそろっているため、フリーランスとして独立するまでの収入を確保したい人にもおすすめです。
おすすめエージェント③Midworks(ミッドワークス)


「ミッドワークス」は、IT系フリーランス専門エージェントです。
常に3,000件以上の案件を掲載しており、正社員並みの待遇を受けることができます。
フリーランス特有のリスクも防いでくれるため、初めての起業で不安が多い人にも安心です。
急に案件が途切れてしまったときの給与保障制度や、生命保険料の半額負担が福利厚生として整っているため、フリーランスにとって心強いサービスです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
フリーランスエンジニアの現実に関するよくある質問
フリーランスエンジニアの現実に関するよくある質問とその答えをまとめました。
- フリーランスエンジニアは年齢を重ねると厳しい?
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フリーランスエンジニアは40~50代のベテランが大半を占めています。ただし、50代後半になると健康上のリスクも高まるため、他の競合できるかどうかには個人差が出てきます。
- フリーランスエンジニアが増加している現実はある?
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ワークスタイルの変化やリモートワークの普及によりフリーランスエンジニアは増加傾向にあります。フリーランスを支援する事業者も増えているため、今後もフリーランスエンジニアは増えていくことが考えられます。
- どのくらいの実務経験があるとフリーランスエンジニアとしてやっていける?
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現実問題として、開発経験は3年はあったほうがいいです。ただし継続年数よりもスキルに依存する部分が大きいため、実務経験をしっかり積むことが大切です。
まとめ
フリーランスエンジニアがどういった人に向いているのか、またどういった人に向いていないのか理解していただけたかと思います。
これからフリーランスエンジニアを目指す場合は、しっかり現実をしってから目指すようにしましょう。どのような現実があるかわかっていれば対応もしやすいです。
フリーランスエンジニアとしてやっていくには実務経験が必要になるため、若いうちは会社に所属して経験を積むのも現実的な方法のひとつです。
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