- フリーランスエンジニアの年収はいくらくらい?
- フリーランスエンジニアの中で収入が多い職種は?
- フリーランスエンジニアの収入を上げるにはどうすればいい?

フリーランスエンジニアに興味があるのですが、年収はどのくらいなのでしょう?



職種によっても変わりますが、フリーランスエンジニアの年収中央値は約750万円といわれています。この記事ではフリーランスエンジニアの職種別・年代別の平均年収について紹介しています。
独立してフリーランスエンジニアを目指している人も多いかもしれません。
エンジニアはフリーランスになると年収がアップするといわれていますが、どのくらいの金額が増えるのでしょうか。フリーランスエンジニアの平均年収が気になる人も多いはずです。
この記事では、職種別・年代別などさまざまな切り口でフリーランスエンジニアの年収についてまとめています。
これからフリーランスエンジニアを目指そうとしている人は、ぜひ参考にしてください。
フリーランスエンジニアの平均年収
まずはフリーランスエンジニア全体の平均年収についてまとめていきます。
- フリーランスエンジニア全体の平均年収
- フリーランスと会社員の年収差
- 日本と海外の年収差
フリーランスエンジニアの平均年収①フリーランスエンジニア全体の平均年収
フリーランスエンジニア全体の平均年収は、650万~850万といわれています。
フリーランスエンジニアは職種や年代によって年収の幅があるため、だいたい750万円を平均年収と考えておくといいかもしれません。
取引先に出社する常勤型フリーランスエンジニアのほうが年収が高く、在宅で仕事をする請負型フリーランスエンジニアのほうが年収が低い傾向にあります。
フリーランス白書によるとフリーランスエンジニアの1.5%は年収2000万円以上を実現しています。
フリーランスエンジニアの平均年収②フリーランスと会社員の年収差
会社員エンジニアの平均年収は、500万~600万円ほどです。
フリーランスエンジニアと比較すると年収は低くなりますが、その分、社会保障や福利厚生が整っているため、必ずしもフリーランスエンジニアのほうが有利とはなりません。
賞与や退職金といった会社員ならではのメリットもあるため、どこを重視するかで選ぶべき選択肢が変わってきます。
フリーランスエンジニアの平均年収③日本と海外の年収差
日本と海外を比較すると、海外のフリーランスエンジニアのほうが年収は高めです。
たとえば、アメリカで働いているフリーランスエンジニアだと年収4,000万円を超えるような高収入のフリーランスエンジニアもいます。
中国やインドなどでもスキルが高いエンジニアは日本人エンジニアよりも高収入を得ていることが多いです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収
フリーランスエンジニアの平均年収をジャンル別にまとめてみました。
参照:Midworks
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー
- データベースエンジニア
- ネットワークエンジニア
- Webエンジニア
- 組み込みエンジニア
- プロジェクトマネージャー(PM)
- ITコンサルタント
- ブリッジSE
- プロデューサー/ディレクター
職種別フリーランスエンジニアの平均年収①システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、システム開発において上流工程であるヒアリングや要件定義、システムの設計などを行うエンジニアです。
フリーランスのシステムエンジニア(SE)の平均年収は700万~1,000万円ほどです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収②プログラマー
プログラマーは、システム開発で仕様書をもとにプログラミングを行うエンジニアです。仕事内容や個人のスキル次第で年収に差が生まれやすい特徴があります。
フリーランスのプログラマーの平均年収は600万円ほどです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収③データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・構築・保守運用を行うエンジニアです。フリーランスエンジニアの中では年収は低めですが、今後高い需要が見込まれる職種です。
フリーランスのデータベースエンジニアの平均年収は500万~600万円ほどです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収④ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築・運用・管理などを担当するエンジニアです。仕事柄、契約が長期にわたることが多いため、収入が安定しやすい職種です。
フリーランスのネットワークエンジニアの平均年収は600万~700万円ほどです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収⑤Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトなどのWeb関連の開発を担当するエンジニアです。ECサイトなどで使用する機能の開発やITシステム・アプリケーションなどの設計・開発から運用・保守までWeb関連全般を行う職種です。
フリーランスのWebエンジニアの平均年収は500万~700万円ほどです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収⑥組み込みエンジニア
組み込み系エンジニアは、自動車や家電、産業機械などの独立した機器の中に組み込まれているシステムやソフトウェアを開発するエンジニアです。組み込みエンジニアは取り扱う言語によって年収に差が出ます。
フリーランスの組み込みエンジニアの平均年収は600万~700万円程度です。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収⑦プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャー(PM)は、プロジェクト全体の意思決定を行うプロジェクトの責任者です。マネジメントスキルが問われる職種のため、経験や年齢を重ねるごとに年収が上がる傾向にあります。
フリーランスのプロジェクトマネージャーの平均年収は550万~650万円ほどです。スキルや経験によっては年収1,000万円を超える人もいます。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収⑧ITコンサルタント
ITコンサルタントはIT関連の職種の中でも高収入が期待できる職種です。仕事の受注が安定すれば、法人化を検討することもできます。
フリーランスのITコンサルタントの平均年収は800万~900万円ほどです。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収⑨ブリッジSE
ブリッジSEは、システムエンジニアの仕事に加えて国内外の企業の橋渡しをするのが仕事です。そのため、ITスキルだけでなく、語学力やコミュニケーション能力も求められます。
フリーランスのブリッジSEの平均年収は500万~800万円ほどです。外資系企業のほうが平均年収は高く、年収1,000万円以上を稼いでいるブリッジSEもいます。
職種別フリーランスエンジニアの平均年収⑩プロデューサー/ディレクター
フリーランスのプロデューサーやディレクターの平均年収は600万~800万円ほどです。
プロジェクト全体の責任者であるプロデューサーのほうが年収はやや高く、経験を積めば年収1,000万円以上も十分に目指せます。
年代別フリーランスエンジニアの平均年収
今度はフリーランスエンジニアの平均年収を年代別で見ていきます。
20代のフリーランスエンジニアの平均年収
20代のフリーランスエンジニアの平均年収は約700万円です。
20代の会社員エンジニアの平均年収は400万~500万円のため、フリーランスエンジニアの年収のほうがだいぶ高めです。
エンジニアはスキルによって年収が上がっていくため、20代のフリーランスエンジニアでも年収1,000万円を目指すことは可能です。
30代のフリーランスエンジニアの平均年収
30代のフリーランスエンジニアの平均年収は約800万円です。
会社員エンジニアよりも年収がだいぶ高くなるため、この年代で会社を立ち上げるエンジニアもいます。
ただし、フリーランスエンジニアとして稼ぐためにはスキルアップや人脈作りが不可欠です。
年を重ねれば年収が上がるわけではないため、油断しないよう気をつけましょう。
40代のフリーランスエンジニアの平均年収
40代のフリーランスエンジニアの平均年収は800万~900万円です。
フリーランスエンジニアの中で、もっとも稼げる年代が40代です。
エンジニアとしてベテランの部類になり、プロジェクトの重要なポジションを任されることも増えてきます。年収1,000万円以上になるフリーランスエンジニアもめずらしくはありません。
50~60代のフリーランスエンジニアの平均年収
50代から60代のフリーランスエンジニアの平均年収は600万~650万円ほどです。
プロジェクトの年齢制限に引っかかったり、若手を優先されたりと、案件を獲得するのが難しくなってきます。
50代以上になると、年齢的に新しいスキルを身につけるのが難しくなってくるという事情もあります。
言語別フリーランスエンジニアの平均年収
取り扱うプログラミング言語によってもフリーランスエンジニアの平均年収は変わってきます。
フリーランスエンジニアとしてできるだけ高収入を目指す場合は、稼ぎやすい言語を優先的に身につけるようにしましょう。
JavaScriptを使うフリーランスエンジニアの平均年収
JavaScript(TypeScript)を使うフリーランスエンジニアの平均年収は800万~900万円です。
JavaScript(TypeScript)は汎用性が高く、システム開発の主流となっているため、フリーランスエンジニアとしてやっていくには必須の言語ともいえます。
フリーランスエンジニアとして安定して稼ぐためには、まず身につけておきたい言語です。
Pythonを使うフリーランスエンジニアの平均年収
Pythonを使うフリーランスエンジニアの平均年収は600万~800万円です。
PythonはAIや機械学習の分野でよく使われる言語です。
最近の流行のひとつでもあるため、プロジェクトの報酬単価が高めになっています。
PHPを使うフリーランスエンジニアの平均年収
PHPを使うフリーランスエンジニアの平均年収は700万~900万円です。
PHPは主にWEB制作で使われるプログラミング言語です。
汎用性が高く、アプリ開発を手がけるエンジニアは習得しておきたい言語といえます。
Rubyを使うフリーランスエンジニアの平均年収
Rubyを使うフリーランスエンジニアの平均年収は900万円ほどです。
Rubyはアプリ開発に使われることが多く、今後も高い需要が見込まれるプログラミング言語です。フレームワークであるRuby on Railsと併用することが多いため、こちらも習得しておいたほうがいいでしょう。
Go(Golang)を使うフリーランスエンジニアの平均年収
Go(Golang)を使うフリーランスエンジニアの平均年収は600万円ほどです。
GoはGoogleが2009年に発表したプログラミング言語です。他の言語と比べると、比較的新しいところが特徴です。そのため、まだGoを使いこなすエンジニアが多くないため、案件獲得の競争率が低いメリットがあります。
フリーランスエンジニアが年収をアップさせる方法
フリーランスエンジニアとして、より年収をアップさせるためにはいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
たとえば、フリーランスエンジニアが年収を上げるには以下のような方法があります。
- 常に新しい技術を学習する
- クライアントから信頼を得る
- 営業のスキルを磨く
- 人脈を広げる
- 自己管理を徹底する
フリーランスエンジニアが年収をアップさせる方法①常に新しい技術を学習する
フリーランスエンジニアとして活躍するには、常に新しい技術を学ぶことを意識しなければなりません。
新しい技術を習得することで、選べる仕事の選択肢も増えます。
近年では、クラウドサービスに特化したクラウドエンジニアなどの需要が高まっているため、こうした新しい技術を積極的に習得するようにしましょう。
フリーランスエンジニアが年収をアップさせる方法②クライアントから信頼を得る
フリーランスエンジニアとして年収を上げるためには、クライアントからの信頼を勝ち取ることも大切です。
日頃からこまめに連絡して、関係性を密にすることが重要になってきます。また、クライアントのニーズをしっかり把握して、こちらから積極的に提案していくことも大切です。
仕事の成果はもちろん、そこに至るまでのプロセスも大事にすることでクライアントから信頼されるようになっていきます。
フリーランスエンジニアが年収をアップさせる方法③営業のスキルを磨く
フリーランスエンジニアとして稼ぐためには、自分で仕事を取ってくる必要があります。
そのため、営業のスキルが重要になってきます。
エンジニアとしてのスキルが高くても、仕事がとれなければせっかくの能力を活かすことができません。
営業スキルを磨き、常に安定して案件が取ってくれるようになれば年収アップにつながるはずです。
フリーランスエンジニアが年収をアップさせる方法④人脈を広げる
フリーランスエンジニアとして年収をアップさせるためには、仕事につながる人脈を増やすことも重要です。
人脈を広げておくことで、仕事を獲得できるチャンスが増えます。仕事が多くなれば、収入アップにつながります。
人脈を活かして活躍しているフリーランスエンジニアは多いため、いかに人脈を広げるかはフリーランスとして成功する重要なポイントになります。
フリーランスエンジニアが年収をアップさせる方法⑤自己管理を徹底する
フリーランスはすべて自分の裁量で仕事をすることになります。
そのため、サボろうと思えばいくらでもサボれます。
ただし納期を過ぎてしまえばクライアントの信頼を失ってしまうでしょう。そうすれば仕事も途絶えてしまいます。
フリーランスエンジニアとして年収をアップさせるためには徹底した自己管理が重要です。
年収を上げたいフリーランスエンジニアにおすすめのエージェント
フリーランスエンジニアとして仕事を獲得するにはエージェントを利用するのも有効です。
自分にぴったりの案件を紹介してくれるため、収入が安定しやすくなります。
しかも完全無料で使えるため、手取りを増やしたいフリーランスエンジニアは、ぜひ登録しておきましょう。
おすすめエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」は登録者数が1位でありながら、利用者の平均年収が862万円という業界最大級のフリーランス専門エージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件を所有しています。
単価交渉や契約の手続きなどはエージェントが代わりにやってくれるため、実務だけに集中できます。
現在フリーランスでなくても情報収集のためだけに登録することが可能です。
おすすめエージェント②ITプロパートナーズ


「ITプロパートナーズ」は週2日から働ける副業案件に強いフリーランス専門エージェントです。
IT業界で起業したい人も利用できるため、安定して案件を獲得できます。
もちろんフルタイムで働きたい人向けの案件もそろっているため、フリーランスとして独立するまでの収入を確保したい人にもおすすめです。
おすすめエージェント③Midworks(ミッドワークス)


「ミッドワークス」は、IT系フリーランス専門エージェントです。
常に3,000件以上の案件を掲載しており、正社員並みの待遇を受けることができます。
フリーランス特有のリスクも防いでくれるため、初めての起業で不安が多い人にも安心です。
急に案件が途切れてしまったときの給与保障制度や、生命保険料の半額負担が福利厚生として整っているため、フリーランスにとって心強いサービスです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
年収を上げたいフリーランスエンジニアによくある質問
年収を上げたいフリーランスエンジニアが抱きがちな質問とその答えをまとめました。
- 未経験のフリーランスエンジニアは年収が少ない?
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実務経験なしでフリーランスエンジニアになっても安く買い叩かれることが多いため、年収を上げるのは難しいです。まずは会社に勤めて実務経験を積んでからフリーランスエンジニアになるのがおすすめです。
- フリーランスエンジニアとして年収を上げるのにおすすめの資格は?
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資格があると選択肢の幅が広がったり、単価交渉が有利に働いたりします。フリーランスエンジニアにおすすめの資格としては以下のようなものがあります。
情報処理技術者試験・Linux技術者認定試験・AWS認定資格・オラクルマスター
- フリーランスエンジニアとして年収を上げやすいのは何歳?
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フリーランスとして独立するのは30代後半から40代前半がおすすめです。その頃には人脈ができており、ある程度の実績も積んでいるはずです。もし失敗しても再就職できる年代なのでチャレンジしてみる価値は十分にあります。
まとめ
フリーランスエンジニアは会社員エンジニアよりも年収が高い傾向にあります。
エンジニアは専門スキルを必要とする仕事であり、人手不足の業界が多いため、フリーランスとしても稼ぎやすいといえます。ITの技術はこれからも必要とされるため、高いスキルがあればフリーランスエンジニアとして高収入を目指すのは難しくないでしょう。
まずは企業に勤めて実務経験を積み、しっかりスキルが身についたら独立してフリーランスとしてやってみるのもおすすめです。
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