- フリーランスが増えすぎと言われているのは本当?
- これからフリーランスを目指すのはやめたほうがいい?
- フリーランスの人口は現在どのくらい?

これからフリーランスを目指そうと思っているのですが、やめたほうがいいのでしょうか?



働き方の多様化により以前よりもフリーランスは増えています。しかし自由な働き方をしたい人は、いろいろなポイントを踏まえた上でフリーランスになることをおすすめします。
昨今、テレワークを始め、在宅勤務やノマドワークのようにどんどん働き方が多様化しています。毎日同じ場所に出勤するという常識は、もはや崩れかかっているといっても過言ではないでしょう。
そういったこともあり、会社員からフリーランスに転身する人も多いです。
ただフリーランスが増えすぎたことで「仕事が獲得しづらいのでは?」と心配している人も多いかもしれません。
そこでこの記事では、フリーランスが増えすぎている理由と、その中で生き抜く方法についてまとめています。
これからフリーランスを目指そうとしている人はぜひ参考にしてください。
本当にフリーランスはうざいくらいに増えすぎている?
フリーランスが増えすぎているというのは事実です。
ランサーズ株式会社が行ったフリーランスの実態調査では、調査を始めた2015年で937万人だったフリーランスの人口が、2021年には1,517万人まで増加しています。
6年間で640万人も増えたため、「増えすぎ」と感じてもおかしくないでしょう。
フリーランス人口の推移
年度 | フリーランス人口[万人] |
---|---|
2015 | 937 |
2016 | 1090 |
2017 | 1148 |
2018 | 1151 |
2019 | 1118 |
2020 | 1062 |
2021年1月 | 1518 |
2021年10月 | 1577 |
上記の表を見ると、2020年から2021年の間に500万人近くも増加していることがわかります。
これだけ急激にフリーランス人口が増えれば「増えすぎ」という声が出てもおかしくはないでしょう。
自営業者・個人事業主の人口推移
総務省労働局の労働力調査によると、自営業者は2012年から2022年の10年間で100万人近く減少していることがわかります。
また、内閣府発表の日本のフリーランスについての政策課題分析では、1985年から2015年にかけて自営業者は減少しています。
つまり「フリーランスが増えた」というデータがある一方で、「自営業者全体の数は減った」と考えるデータもあるわけです。
会社員の人口推移
では、それに対して会社員の人口推移はどうなっているのでしょうか。
雇用者の数は2019年まで9年間右肩上がりに増加していました。
しかし2020年に大幅に減少します。
これは新型コロナウイルスにより宿泊業や飲食サービス業に従事していた人が職を失ったからとも考えられます。
2022年にはコロナ禍から回復傾向にあったため、雇用者人口も再び増加し始めています。
フリーランスがうざいくらいに増えすぎた理由
フリーランスが増えすぎになっているのには、いくつかの理由があります。
- 働き方改革
- サービスの充実
- 副業の解禁
- 案件の増加
- クラウドソーシングの増加
フリーランスが増えすぎた理由①働き方改革
フリーランスが増えすぎた背景として、政府が働き方改革を推進していることが挙げられます。
労働生産性の向上や長時間労働の是正などを目的とする働き方改革によって、どんどん働き方が多様化しています。
その中で会社に所属しないフリーランスという働き方にも注目が集まりました。
自由な働き方に憧れてフリーランスになる人が増えすぎたとも考えられます。
フリーランスが増えすぎた理由②サービスの充実
フリーランスが増えすぎた理由として、フリーランス向けのサービスが充実したことも考えられます。
クラウドソーシングサイトやフリーランス向けのコワーキングスペースなど、これまではあまりなかったサービスがどんどん増加傾向にあります。
フリーランス向けのサービスが充実したことで、フリーランスになるためのハードルが下がったとも考えられるでしょう。その結果、フリーランスが増えすぎたともいえます。
フリーランスが増えすぎた理由③副業の解禁
最近は社員の副業を許可する企業が増えています。むしろ副業を禁止している企業のほうが少数派といえるでしょう。
副業をすることでフリーランスに近い働き方ができ、独立のイメージがしやすくなります。そして「こっちのほうがあってるかも」と思い、フリーランスになった人も多いはずです。
副業する中で、時間や場所にとらわれず、自分のペースで働けるフリーランスの良さを実感してフリーランスの人口が増えすぎたのだとも考えられます。
フリーランスが増えすぎた理由④案件の増加
働き手を確保するためにフリーランスを雇う企業が増えています。
フリーランス白書2018によると、フリーランス人材を活用している企業は増加傾向にあります。国内企業の約半数がフリーランス活用に前向きのため、フリーランス向けの案件も多くなっています。
今後もフリーランス向けの案件が増えていくことが予想されるため、仕事が獲得しやすくなる分、フリーランスも増加していくと考えられます。
フリーランスが増えすぎた理由⑤クラウドソーシングの増加
フリーランスとして独立すると、自分で営業活動を行い、仕事を取ってくる必要があります。
営業活動に苦手意識があり、フリーランスになれない人も多いかもしれません。
しかし昨今はフリーランス向けのエージェントや、クラウドソーシングサイトなどが増えているため、自分で営業活動をしなくても案件が取りやすくなっています。
営業が苦手でも案件がとれるようになったため、ますますフリーランスの数が増えすぎたのではとも考えられます。
楽しすぎ!フリーランスのメリット
フリーランスになれば「働くのが楽しすぎる」と感じるようなメリットもいろいろあります。
- 働き方の自由度が高い
- 高収入が期待できる
- 人間関係のストレスが少ない
楽しすぎ!フリーランスのメリット①働き方の自由度が高い
フリーランスになると時間や場所が自由になります。
働き方の自由度が高いのが「フリーランスは楽しすぎ!」と感じる大きなポイントかもしれません。
フリーランス向けの案件はリモートに対応しているものも多いため、旅先などでも仕事ができます。家から出なくても仕事ができるため、育児で忙しい人でも働きやすいです。
こうした自由度の高さが、フリーランスは楽しすぎると感じさせているのかもしれません。
楽しすぎ!フリーランスのメリット②高収入が期待できる
実績やスキルがある人が独立してフリーランスになると、会社員のときよりも高収入が期待できます。
フリーランスはやればやっただけ収入が増えるため、高収入が目指しやすいです。
フリーランス向けの案件は難易度が高いほど、報酬も高く設定されています。そのため、難しい案件をこなせばこなすほど収入がグンとアップしていきます。
クライアントと信頼関係が築けると、継続して仕事が依頼されるようになるため、収入も安定しやすくなります。高収入が達成できるとフリーランスが楽しすぎると感じるようになります。
楽しすぎ!フリーランスのメリット③人間関係のストレスが少ない
会社員と比較して、フリーランスは人間関係でストレスを感じる機会が少ないです。
職場で人と顔を合わせることがあまりないため、人間関係のトラブルも起こりづらいです。もしチームのメンバーに相性が悪い人がいても、プロジェクトが終われば会う必要がなくなるため、ストレスを感じずに済みます。これも大きなメリットといえるでしょう。
このように人間関係のストレスが少ないのも、フリーランスが楽しすぎると感じる理由かもしれません。
厳しい!フリーランスのデメリット
フリーランスにはさまざまなメリットがある一方で、厳しいと感じるデメリットもあります。
- 収入が安定しない
- 社会的信用が低い
- 悪質なクライアントとの遭遇
厳しい!フリーランスのデメリット①収入が安定しない
フリーランスは自分で仕事を獲得する必要があります。
仕事がたくさん見つかれば収入が増えますが、仕事がなければ報酬はもらえません。最悪の場合、月収が0円になってしまう恐れもあります。そういった収入が不安定なところがフリーランスの厳しいデメリットといえます。
仕事を増やそうと、インスタなどのSNSでさまざまな手段でアピールしているとうざいと思われることもあります。
安定した収入がほしい場合は、フリーランスではなく、会社員になったほうが安心して働けます。
厳しい!フリーランスのデメリット②社会的信用が低い
会社員に比べると、フリーランスは社会的信用が低いといわれています。
個人の社会的信用を測る上で重要なのは収入です。会社員は毎月一定の収入があるため社会的信用が得られやすいです。
フリーランスは収入が一定ではないため、社会的信用は低く見られることが多いです。
そのため、フリーランスはローンを組んだり、クレジットカードを作ったりするのが難しい場合があります。
そうした社会的信用の低さを厳しいと感じるフリーランスも多いです。
厳しい!フリーランスのデメリット③悪質なクライアントとの遭遇
フリーランスとして仕事を獲得する際、悪質なクライアントに遭遇することもあります。
悪質なクライアントに遭うとうざいと感じて精神的に疲れるだけでなく、報酬をもらえないといったトラブルに発展することもあります。
失礼な物言いが多かったり、スケジュールを無視して早めに納品するよう要求したり、修正回数が多いようなクライアントには注意が必要です。
もし違和感を抱いた場合は、案件への応募はやめたほうがいいです。
仕事のために悪質なクライアントと遭遇する可能性があるのも厳しいデメリットといえるでしょう。
やめたほうがいいといわれてもフリーランスを目指す人へ
周りから「フリーランスはやめたほうがいい」といわれても、自由な働き方をしたい人は多いはずです。
そこでフリーランスになる手順について簡単に説明します。
- 仕事について知る
- 副業から始める
- 実績ができたら独立
フリーランスになる手順①仕事について知る
フリーランスになるためには、まず仕事について学びましょう。
どういった仕事をしたいかによって習得すべき知識やスキルが変わってきます。
未経験の仕事を始めるには、一からスキルを身につける必要があります。たとえば、フリーランスエンジニアになりたいならば、プログラミングなどを学ばなければならないでしょう。
何が必要なのかをまず確認し、その上で準備を始めましょう。
フリーランスになる手順②副業から始める
いきなりフリーランスとして独立するのはリスクが高いため、やめたほうがいいです。
まずは本業をしながら、副業として仕事を始めてみましょう。
駆け出しの頃は低単価の仕事が多いため、まずはクラウドソーシングサイトなどを利用して実績と経験を積んでいきましょう。
スキルが身につき、仕事に慣れてくることで高単価の仕事も受注できるようになってくるはずです。
フリーランスになる手順③実績ができたら独立
ある程度の実績を積み、安定して仕事が受注できるようになったらフリーランスとしての独立を考えましょう。
もしフリーランスとして働き始めても、スキル磨きはやめてはいけません。
フリーランスが増えすぎている現状で生き残るためにはライバルよりも高いスキルを身につける必要があります。スキルが身につき、自信もついたならば「フリーランスはやめたほうがいい」と周りからいわれても、独立してやっていけるはずです。
増えすぎといわれる中でフリーランスとして生き抜く方法
フリーランスは増えすぎといわれている中で、何とか競争を生き抜くためには以下のことを心がけましょう。
- ポートフォリオを作る
- 人脈を広げる
- スキルを磨く
- サービスの活用
増えすぎの中フリーランスとして生き抜く方法①ポートフォリオを作る
フリーランスが増えすぎている中で勝ち残るためには、まずポートフォリオを作成しましょう。
フリーランスとしてやっていくためには、自分のスキルや能力をクライアントに知ってもらう必要があります。
たとえばWebデザイナーの場合は、今まで作成してきたサイトをポートフォリオとして提示することができます。Webライターならばブログやホームページに文章を書くことで能力がわかってもらえます。
フリーランスとして仕事の窓口にもなるため、ブログやホームページなどを作成しておくのもおすすめです。
増えすぎの中フリーランスとして生き抜く方法②人脈を広げる
フリーランスが増えすぎている中で生き抜くためには、人脈を広げることが大切です。
セミナーや勉強会などにも積極的に参加して、どんどん人脈を広げていきましょう。その中で新たなクライアントになってくれる人と出会えるかもしれません。
またインスタやTwitterなどのSNSを活用してどんどん情報を発信していくのもおすすめです。
人脈を広げることで、他には後悔されていない案件を紹介してもらったり、他の人よりも好条件で仕事をさせてもらったりと、さまざまなメリットがあります。
増えすぎの中フリーランスとして生き抜く方法③スキルを磨く
増えすぎているフリーランスの中から、好条件の案件を獲得するには、実績や高いスキルが求められます。
フリーランスとしてやっていく場合、勉強を怠らず、常にスキルアップのために勉強することが大切です。
スキルや実績が積まれていくと、自分で営業活動をしなくてもクライアントから依頼がもらえることが増えてきます。そうすることで増えすぎているフリーランスの中でもより生き残りやすくなります。
増えすぎの中フリーランスとして生き抜く方法④サービスの活用
フリーランス向けのサービスは積極的に活用しましょう。
たとえば、エージェントなども1つではなく、複数個使うことで、より好条件な案件が見つかりやすくなります。また、クラウドソーシングサイトも複数個登録しておくことで、仕事の選択肢が広がります。
エージェントやクラウドソーシングサイトは複数個同時に使ってもまったく問題ないため、仕事のチャンスを増やすためにも最大限に活用していきましょう。
フリーランスにおすすめのエージェント
フリーランスとして成功するためには安定した仕事の獲得が必須です。
営業が苦手な人は、フリーランス向けのエージェントを利用してみましょう。
- レバテックフリーランス
- ITプロパートナーズ
- Midworks
おすすめエージェント①レバテックフリーランス


「レバテックフリーランス」は登録者数が1位でありながら、利用者の平均年収が862万円という業界最大級のフリーランス専門エージェントです。
週3日から働ける案件から、フルリモートで働ける案件まで、さまざまな案件を所有しています。
単価交渉や契約の手続きなどはエージェントが代わりにやってくれるため、実務だけに集中できます。
現在フリーランスでなくても情報収集のためだけに登録することが可能です。
おすすめエージェント②ITプロパートナーズ


「ITプロパートナーズ」は週2日から働ける副業案件に強いフリーランス専門エージェントです。
IT業界で起業したい人も利用できるため、安定して案件を獲得できます。
もちろんフルタイムで働きたい人向けの案件もそろっているため、フリーランスとして独立するまでの収入を確保したい人にもおすすめです。
おすすめエージェント③Midworks(ミッドワークス)


「ミッドワークス」は、IT系フリーランス専門エージェントです。
常に3,000件以上の案件を掲載しており、正社員並みの待遇を受けることができます。
フリーランス特有のリスクも防いでくれるため、初めての起業で不安が多い人にも安心です。
急に案件が途切れてしまったときの給与保障制度や、生命保険料の半額負担が福利厚生として整っているため、フリーランスにとって心強いサービスです。
>>Midworks(ミッドワークス)の公式サイトをチェック
フリーランスの人口増加に関するよくある質問
フリーランスの人口が増えすぎている現状についてのよくある質問をまとめました。
- フリーランスが増えすぎていて一歩踏み出せないときはどうすればいい?
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実際にフリーランスとして成功している人の事例を参考にしてみましょう。どういう人が成功して、どういう人が失敗しているかがわかれば自分のやるべきことが見えてくるはずです。具体的なイメージができれば行動に移しやすくなります。
- 増えすぎている中でフリーランスになるのは現実的?
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フリーランス向けの案件はどんどん増えています。そのため、スキルさえあれば案件に困ることはまずありません。実際にどういった仕事があるかはクラウドソーシングサイトなどで検索して調べてみましょう。
- フリーランスはやめたほうがいいといわれる理由は?
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フリーランスになると個人事業主として、税金や社会保険の処理をすべて自分でやらなければなりません。また、年金保険料や健康保険料はすべて自己負担になるため、会社員のときより手取りが少なくなるケースもあります。
まとめ
さまざまな理由から日本国内のフリーランスの人口は増えています。
今後もまだまだこの増加傾向は続くことが予想されます。それに伴って、フリーランス向けの案件も増えていくため、スキルさえあれば仕事がまったくなくなるようなことはないでしょう。
フリーランスが増えすぎる中で成功するためには、安定して案件を受注できるよう努力することが大切です。
クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントを活用して、まずは副業から始めて実績を積んでみましょう。
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