- SE(システムエンジニア)ってどんな仕事?
- SE(システムエンジニア)が向いている人はどんな人?
- システムエンジニアの仕事内容の例が知りたい

システムエンジニアの人は、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?



この記事ではシステムエンジニアがどんな仕事なのか詳しく解説しています。具体例を用いて仕事内容をわかりやすく説明しているため、ぜひ参考にしてください。
「SE」「システムエンジニア」といった言葉は知っているものの、具体的にどういった仕事なのかはわからない。
そういった人は案外多いかもしれません。
システムエンジニアは、システム開発全般にわたって重要な役割を担っています。また、略称として「SE(エスイー)」と呼ばれることが多いです。
この記事ではシステムエンジニアの仕事内容を詳しく解説しつつ、どういったスキルや資格が必要になるかをまとめています。
システムエンジニアを目指している人は、ぜひ参考にしてください。
SE(システムエンジニア)とはどんな仕事か簡単に説明
SE(システムエンジニア)とは、ソフトウェアの設計・開発を行う仕事です。
クライアントから解決したい悩みや必要なシステムを聞き取り、それを基にしてソフトウェアの仕様を決定します。
その後は、開発の上流工程を担当し、最終的にテストまでをシステムエンジニアが担当します。
SE(システムエンジニア)とプログラマーの違い
SE(システムエンジニア)はソフトウェアの設計が主な仕事です。
それに対してプログラマーは、設計書を基に実際のプログラミングを行うのが仕事です。
SE(システムエンジニア)は実際にプログラミングをするわけではないため、中にはプログラミングができないシステムエンジニアもいます。ただし、プログラミングの知識があったほうがプログラマーとのやりとりもスムーズになるため、あったほうが有利です。
たとえば、ソフトウェアの設計をする際に、プログラミングの知識があればどのようにプログラムコードを書くのかわかっているため、わかりやすい設計書が作れます。
逆に知識が乏しいと上手く伝わらないことがあり、開発に遅延が生じる恐れがあります。
SE(システムエンジニア)の平均年収
dodaが発表した「平均年収ランキング」によると、システムエンジニアの平均年収は438万円となっています。
40代50代と年齢を重ねるにつれて、平均年収は600~680万円と上がっていく傾向にあります。
ただし、システムエンジニアの年収は企業や在籍年数、スキルによっても変わってくるため、人によって大きな差が出てくることも多いです。
SE(システムエンジニア)の具体的な仕事内容
システム開発の具体的な流れを簡単に説明すると以下のようになります。
- 要求分析
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング
- テスト
- 運用・保守
SEの具体的な仕事内容①要求分析
システムエンジニアの要求分析とは、クライアントからヒアリングした内容を基に、どのようなシステムを作れば悩みが解決するかを分析することです。
ただし、予算や納期の関係上、すべての要望を満たすことは難しいため、事前に優先すべき項目を確認しておくことで、以降の工程がスムーズに進むようになります。
SEの具体的な仕事内容②要件定義
SEの要件定義とは、分析した結果を基に、開発するソフトウェアの概要をまとめることです。
この要件定義に最終的なゴールが記されるため、これがしっかり固まっていないと、途中で工程が増えたり、仕様変更が増えたりして、開発に遅れが出てしまいます。
最悪の場合、プロジェクト自体が失敗する可能性もあるため、要件定義はSEが担当する上流工程の中でもとくに大切とされています。
SEの具体的な仕事内容③基本設計
クライアントの要望を実現するためにシステムの設計を行います。
要求分析・要件定義で入手した内容を基に、どういった機能があるシステムを作るのか、システム上の情報はどのように表示するのか、操作方法はどうするかといったシステムの基本的な設計を作っていきます。
SEの具体的な仕事内容④詳細設計
実際にどのような手法・技術を利用してシステムを実現していくのか具体的に取り決めていきます。
設計書の仕様通りにシステムが動作するよう、プログラミングを行うための細かい設計をしていきます。
プログラミングが効率良く進む設計にするには、プログラミングの知識を含めた開発全体にかかわる豊富な経験が要求されます。
設計書が完成したら、プログラマーに業務を渡します。
SEの具体的な仕事内容⑤プログラミング
詳細設計を確認しながら、実際にコーディングしていきます。
プログラミングはプログラマーが行うのが基本ですが、そこまでコーディングが深くない場合には、エンジニアが担当することもあります。
SEの具体的な仕事内容⑥テスト
完成したシステムがきちんと動作するかどうか確認します。
設計書通りに稼働するか、不具合や不備がないか、動作確認テストを入念に行います。また、設計書や要件に沿ったシステムかどうかもしっかり確認します。
テストとフィードバックを繰り返して完成に近づけていきます。
SEの具体的な仕事内容⑦運用・保守
開発が終わり、納品してもそれで終わりではありません。
リリース後も運用・保守という仕事があります。
運用はシステム改修やアップデートなどに対応する仕事です。
保守はシステムに問題ないか確認したり、障害が起きたときに処理したりする仕事です。


SE(システムエンジニア)に求められるスキル・能力
システムエンジニアにはどういったスキルや能力が求められるのでしょうか。
たとえば、主な能力として以下のようなものがあります。
- ヒアリング能力
- コミュニケーション能力
- マネジメントスキル
SEに求められるスキル①ヒアリング能力
システムエンジニアは、クライアントから要望をヒアリングする必要があります。
ヒアリングが上手くいけば、そこからのシステム設計や開発もスムーズに進みます。しかし、上手く聞き取れないとなかなか作業が進まなかったり、誤った方向に進んでしまったりする恐れがあります。
クライアントの知識に合わせたわかりやすい説明ができるスキルも求められます。
SEに求められるスキル②コミュニケーション能力
システムエンジニアと聞くと、パソコンに向かいっぱなしのようなイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、システムエンジニアはチームで業務にあたることが多いため、メンバーとのコミュニケーションが必要になります。
そのため、スムーズに工程を進めるためにもコミュニケーション能力が求められます。
SEに求められるスキル③マネジメントスキル
システムエンジニアはプログラマーに適切な指示を出し、締め切りを考えながら作業を進めていく必要があります。
そのため、ある程度のマネジメントスキルやリーダーシップなども求められます。
システムエンジニアは、プログラマーの上位職のため、かかわるメンバーも増えてきます。その際は円滑に人間関係を保つ必要もあります。
システムエンジニアで経験を積めば、プロジェクトリーダーへのキャリアアップの道も見えてきます。
SE(システムエンジニア)に向いている人
では、どういった人がSE(システムエンジニア)に向いているのでしょうか。
たとえば、以下のような人はシステムエンジニアに向いているかもしれません。
- 常に冷静に対処できる
- 論理的思考ができる
- 学習意欲が高い
SEに向いている人①常に冷静に対処できる
プロジェクトの進行中には、さまざまなアクシデントが起こったり、計画の変更を余儀なくされたりすることがよくあります。
こういった不測の事態に対しても冷静に対処できる人がシステムエンジニアに向いています。
バグが起こることを予測するのは難しいため、突然発生したときに冷静に対処できるかが重要になります。
SEに向いている人②論理的思考ができる
クライアントから要望を満たすシステムを構築するためには、論理的思考能力が求められます。
目的に対して現状を把握し、どのように進んでいけばいいのか考える必要があるため、論理的思考能力は書かせません。また、あらゆる事柄をカテゴライズしたり、因果関係を分析したりする能力は、システムエンジニアとして大切な能力になります。
SEに向いている人③学習意欲が高い
IT業界では、常に新しい技術が生まれ続けています。
システムエンジニアはアンテナを張り続け、新しい知識を吸収し続ける必要があります。
そのため、学ぶことを当たり前と捉えるような学習意欲が高い人がシステムエンジニアに向いています。
また、新しいことを知りたい、学んだ知識を試したいといったような探究心が旺盛な人もエンジニアに向いているといえるでしょう。
>>SE(システムエンジニア)に向いている人の特徴は?適性診断を紹介
SE(システムエンジニア)におすすめの資格
システムエンジニアとして活躍するには、専門知識を証明できるような資格を取っておくのがおすすめです。
資格を取得しておけば扱える仕事の幅が広がりますし、転職の際もアピールポイントとして使えます。
システムエンジニアにおすすめの資格としては以下のようなものがあります。
- 基本情報技術者試験(FE)
- 応用情報技術者試験(AP)
- システムアーキテクト試験(SA)
- ネットワークスペシャリスト試験(NW)
SEにおすすめの資格①基本情報技術者試験(FE)
基本情報技術者試験(FE)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)主催の国家資格のひとつです。
情報処理技術者試験の中では入門的な試験で、システムエンジニアとしての最初の資格として取得する人も多いです。
毎年春と秋に実施されるため、受験もしやすいです。
SEにおすすめの資格②応用情報技術者試験(AP)
応用情報技術者試験(AP)は、基本情報技術試験と同様、独立行政法人情報処理推進機構主催(IPA)の国家資格です。
先に紹介した基本情報技術者試験(FE)の上位に位置づけられる試験で、ワンランク上のITエンジニアを目指す人が取得することが多いです。
技術や管理、経営といった幅広い知識と応用力が身につきます。
SEにおすすめの資格③システムアーキテクト試験(SA)
システムアーキテクト試験(SA)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)主催の情報処理技術者試験のひとつです。
以前までは「アプリケーションエンジニア」と呼ばれていた資格です。
上級エンジニアを目指す人におすすめの資格で、情報システムの構造設計や要件定義などができることや、システムの調査・分析、機能使用を決定する業務を担当できることを証明することもできます。
SEにおすすめの資格④ネットワークスペシャリスト試験(NW)
ネットワークスペシャリスト試験(NW)も、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する情報処理技術者試験のひとつです。
ネットワークエンジニアのようなインフラ系エンジニアを目指す人におすすめの資格です。
試験では、ネットワークシステムの企画から要件定義、開発、運用、保守までに関する幅広い知識が求められます。
高難度の資格ですが、ネットワークエンジニアを目指すならば取得しておきたい資格です。
IT業界で転職したい人におすすめのIT転職サイト
IT業界で転職したい人におすすめのIT転職サイトを紹介します。
1位:マイナビITエージェント


- ほかのサイトと比べ非公開求人が多い
- ITエンジニアの転職に強い
- 知識豊富なキャリアアドバイザーが在籍
マイナビITエージェントは、高年収、リモートワーク可、大手系列、外資系、業界未経験者歓迎など、さまざまな求人を保有している転職エージェントです。
転職市場に詳しいキャリアアドバイザーと企業・求人情報を知り尽くしたリクルーティングアドバイザーが連携することで、その人に最適な求人を紹介してくれます。
マイナビIT AGETNでは、テーマ別の転職相談会も行っているため、気になる方は参加してみましょう。


2位:ウィルオブテック


- 年収アップが目指しやすい
- 担当者が2人体制でしっかりサポート
- ITエンジニアの求人に特化
ウィルオブテック(WILLOF TECH)はIT業界に特化した転職のプロが転職をサポートしてくれる転職エージェントです。
IT業界を熟知したアドバイザーが多数在籍し、豊富なエンジニアリング知識とキャリアコンサルティングによる転職支援が強みです。
ウィルオブテックでは、優れた給与条件でスキルアップが見込める非公開求人を多数保有しています。そのため、年収アップやスキルアップを目指している人にもおすすめできます。


3位:レバテックキャリア


- IT・Webエンジニア・クリエイターに特化
- 8,000社以上との取引実績
- 希望企業への転職成功率96%
レバテックキャリアは15年以上にわたりエンジニアとクリエイターに関わる求人のみを専門的に扱ってきた転職エージェントです。
大手・人気企業案件からベンチャー企業案件まで、幅広い企業のITエンジニア・デザイナー関連の求人情報を保有しています。
運営元であるレバテックでは年間累計7,000回以上、企業に足を運んで現場のプロジェクトマネージャーやメンバーと頻繁にヒアリングを実施しています。


システムエンジニアがプログラミングを習得する方法
プログラミングスキルがないシステムエンジニアもいますが、より活躍するためにはある程度のプログラミングスキルを身につけておいたほうがいいです。
システムエンジニアがプログラミングを学ぶ方法として、以下のやり方があります。
- 独学
- 会社の研修
- スクールに通う
SEのプログラミング習得方法①独学
プログラミングは独学でも十分に習得可能です。
オンライン上にさまざま参考サイトがありますし、教則本なども多数あります。
独学だと自分のペースで学べるため、じっくり学ぶことができます。
ただし、わからないことがあったときに挫折しやすいため、性格的に続けるのが難しそうな場合は、プログラミングスクールなどに通うようにしましょう。
SEのプログラミング習得方法②会社の研修
IT企業だと、プログラミングの研修を行っていることもあります。
新卒向けの社内研修ならば、基礎的なプログラミングが学べる可能性が高いです。
転職者の場合は、新卒向けの研修に参加できるかどうか確認しておきましょう。
SEのプログラミング習得方法③スクールに通う
プログラミングの需要が高まっていることもあり、オンラインで学べるスクールもたくさんあります。
- TECH CAMP
- DMM WEBCAMP
- tech boost
オンラインスクールだと、担当がつくため、挫折せずに続けられる可能性が高まります。
また、現役のシステムエンジニアが講師の場合も多く、実践に役立つ知識やスキルなども教えてもらえます。
ただし、オンラインスクールはそれなりのお金がかかるため、料金についてもよく確認しておきましょう。
まとめ
システムエンジニアは簡単に言うとシステム開発全般に携わる仕事です。
クライアントやプログラマーなどとのやりとりが必要になるため、コミュニケーション能力が求められます。
プログラミングをメインに行うわけではありませんが、わかりやすい仕様書を書くためにもプログラミングスキルは身につけておいたほうがいいでしょう。
プログラミングは独学でも習得可能ですし、オンラインスクールでしっかり学ぶこともできます。
さまざまなスキルや資格を身につけ、クライアントから要望に応えられるシステムエンジニアを目指しましょう。
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