システムエンジニア(SE)に必要なスキルは?職種別に詳しく解説

  • システムエンジニアに必要なスキル一覧を知りたい
  • システムエンジニアに必要な技術は何?
  • システムエンジニアに向いてる性格とは?

システムエンジニアになるためには、どういったスキルを身につけたほうがいいのでしょうか?

システムエンジニアに必要なスキルはいろいろあります。この記事では、システムエンジニアに必要なスキルと能力について詳しく解説しています。

これからシステムエンジニアを目指そうと思っているものの、どういったスキルが必要になるか詳しくわからないという人もおおいかもしれません。

システムエンジニアは、身につけたスキルによって収入も変わってくるため、できるだけ有益なスキルを習得しておきたいところです。

この記事ではシステムエンジニア(SE)に必要なスキルと能力、またどういった人がシステムエンジニアに向いているかを詳しく解説しています。

システムエンジニアに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

目次

システムエンジニア(SE)に必要なスキル一覧

システムエンジニア(SE)の仕事は、システム開発です。

システム開発と聞くと、プログラミングがイメージされますが、要件定義や設計も重要です。

システムエンジニアが対象とするシステムは、プロジェクトによって異なりますが、どのプロジェクトにも以下のスキルが求められます。

システムエンジニアに必要なスキル
  • プログラミングスキル
  • コミュニケーションスキル
  • マネジメントスキル
  • 論理的思考力
  • 提案力

システムエンジニアに必要なスキル①プログラミングスキル

プログラミングスキルとは、プログラミングに関する技術的なスキルです。

システムエンジニアの本分はシステム開発のため、プログラミングスキルがなければシステムエンジニアとして仕事ができません。

また、自分にプログラミングスキルがないと開発メンバーが抱える悩みや状況を把握することができません。

実際に手を動かしてコーディングすることはあまりありませんが、プロジェクトによってはシステムエンジニアが直接コーディングを担当することもあります。

システムエンジニアに必要なスキル②コミュニケーションスキル

システムエンジニアにとって、対人コミュニケーションはとても重要です。

クライアントから要望を上手く聞き取る必要がありますし、チームメンバーと接するときにもコミュニケーション能力が必要になります。

コミュニケーションスキルが欠けていると、仕事に大きな支障をきたすと考えていいでしょう。

また、人と接する以上、相手を不快にさせないような清潔感ある服装や髪型も心がける必要があります。

システムエンジニアに必要なスキル③マネジメントスキル

マネジメントスキルも、システムエンジニアに求められるスキルです。

プロジェクトでは納期を守る必要があります。たとえ小さなプロジェクトであっても、スムーズに期日まで納品するためには、プロジェクト全体をマネジメントする能力が求められます。

どれだけ事前に準備をしていても、開発に遅れが出てしまうことはよくあります。

そのときにもクライアントと交渉や調整を行い、プロジェクトをマネジメントしていく能力が必要になります。

システムエンジニアに必要なスキル④論理的思考力

論理的思考能力とは、物事を筋道だてて整理しながら考える力のことです。

自分が考えていることを相手にわかりやすく説明するのにも論理的思考力が求められます。

システム開発は論理構造がしっかりしていないと破綻してしまいます。そのために、設計工程や仕様書の作成など、的確に意図や要望を伝える能力が必要です。

論理的思考能力が低いと、同じプロジェクトで働くメンバーとの意思疎通も難しくなります。

システムエンジニアに必要なスキル⑤提案力

システムエンジニアにとって、提案力も重要なスキルです。

システムエンジニアは基本的に顧客の要望に合わせたシステムを開発します。しかし、システムだけでは対応できないことも起こります。

そのときに顧客にわかりやすく説明したり、代替案を提案する力が必要になります。

提案力があるとシステムエンジニアとしての能力もアピールしやすくなるため、顧客からの信頼も得やすくなります。

システムエンジニアに必要なスキル【職種別】

最初にシステムエンジニア全体に必要なスキル一覧を紹介しました。

ここからはさらに職種ごとに必要になるスキルについて詳しく解説していきます。

システムエンジニアに必要なスキル【職種別】
  • アプリケーションエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • サーバーエンジニア
  • インフラエンジニア
  • ブリッジSE
  • 社内SE

アプリケーションエンジニアに必要なスキル

アプリケーションエンジニアは、Webアプリや業務系アプリ、スマホアプリなどの開発を行う職種です。

要件定義から開発、運用に至るまでの工程に沿って、さまざまなアプリケーションを開発します。

一言でアプリケーションといっても、さまざまな用途があります。

そのため、求められるスキルも用途によって変わってきます。

たとえば、業務系アプリならばCやC++などの言語が、スマホ向けアプリならばSwiftやJavaなどが使われることが多いです。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、運用・保守を行うエンジニアです。

サーバーエンジニア、インフラエンジニアと業務上重複する部分が多く、同じような業務内容でも呼び名が異なることもあります。

ネットワークエンジニアには、機器の選定や使用するサーバー・OS、セキュリティといったさまざまなジャンルのスキルが求められます。

また、サーバーエンジニアと同様にネットワーク障害の発生時や不正アクセスが疑われたときに緊急対応を求められることも多いです。

緊急時に冷静に判断できる力が要求される職種です。

サーバーエンジニアに必要なスキル

サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築、運用・保守を行う職種です。

サーバーとは、ユーザーにサービスを提供する高機能なコンピュータのことです。メールやウェブサイト、ゲームなど、ほとんどのシステムはサーバー上で稼働しています。

サーバーには、サーバー用のOSが組み込まれています。代表的なOSはUNIXやLinuxです。

パソコンで一般的に使われるWindowsやMacとは異なり、サーバーOSは専門の知識がなければ性格に扱うことができません。

また、障害や不正アクセスが起こったときに原因を究明するために応用的な知識も求められます。

インフラエンジニアに必要なスキル

インフラエンジニアは、サーバー、ネットワークの設計、構築、運用・保守を行うエンジニアです。

サーバーエンジニアやネットワークエンジニアと同じ役割を担当することもあります。

インフラエンジニアは、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアよりも幅広い業務を網羅しているため、必要になるスキルも多くなります。

ただし、実際のところはインフラエンジニアサーバーエンジニア、ネットワークエンジニアは厳密に区別されているわけではないため、インフラ周りの知識を身につければより多くの案件に対応できるようになります。

ブリッジSEに必要なスキル

ブリッジシステムエンジニアは、日本企業と海外の開発ベンダーの橋渡しを担うエンジニアです。

ITシステムを構築する際に、東南アジアをはじめとした海外のベンダーに開発を依頼する「オフショア開発」が注目されています。

しかし、文化や言葉の違いがあるため、その橋渡しをするのがブリッジシステムエンジニアというわけです。

そのため、ブリッジSEは外国語に堪能である必要があります。また、各国の文化の違いについても知っておく必要があるでしょう。

自分でコードを書くことはあまりありませんが、技術的な内容を理解して、相手に正確に伝えるスキルが求められます。伝えた内容が正確でないと、求めたものとはまったく違うシステムが完成することもあるため、注意が必要です。

社内SEに必要なスキル

社内SEは、自社のシステム開発や保守・運用を担うことが一般的です。

直接開発することもあれば、外部の開発ベンダーに依頼する要件定義に携わることもあります。

ネットワークエンジニアのように明確な役割が決まっているわけではないため、幅広いスキルが必要になります。また、企業によっても求められるスキルが異なります。

社内SEに必須となるスキルは、従業員とコミュニケーションをとりながら要望を正確にヒアリングする力です。そのため、コミュニケーション能力が求められることが多いです。

システムエンジニア(SE)が向いてる人の特徴

では、どういった人がシステムエンジニアに向いているのでしょうか。

これからシステムエンジニアを目指す人は、以下の特徴に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。

システムエンジニアが向いてる人の特徴
  • 好奇心・知識欲が旺盛
  • 根気と体力がある
  • 課題解決のアイデアが考えられる

システムエンジニアが向いてる人の特徴①好奇心・知識欲が旺盛

好奇心が旺盛な人は、システムエンジニアに向いています。

また、わからないことをどんどん調べたくなる知識欲が旺盛な人もSEに向いています。

IT業界で働いていると、わからないことにぶつかることが多いです。

そのときに未知や未解決を解決するのがシステムエンジニアの仕事ともいえます。

システムエンジニアは突然システム障害が起きれば、何が原因でどこを直せばいいのか、その場ですぐに調べなければなりません。システム障害が長引けば、会社の信頼が揺らいでしまいます。

常日頃からアンテナを張り巡らせていて、知識の引き出しが多い人はシステムエンジニアとして重宝されることが多いです。

システムエンジニアが向いてる人の特徴②根気と体力がある

IT業界では、いつ、どんなトラブルが起こるかは予測不能です。

もしサーバーがダウンしたり、誤作動が起きたりすれば、すぐに駆けつけて何とかしなければなりません。また、急にヘルプとして呼び出されて、プログラムを完成させなければならないことも起こります。

また、IT企業のエンジニアは、急に徹夜続きの激務になることもあり得ます。

そんなときは体力勝負になります。システムエンジニアはデスクワーク中心ですが、フィジカルの強さも求められる仕事といえます。

システムエンジニアが向いてる人の特徴③課題解決のアイデアが考えられる

IT系の仕事をしているとトラブルはよく起こります。

そんなときにマニュアル通りの対応で何とかなることは少ないです。

毎日のように起こるトラブルに対して少ない人員と短い日数でどう対応するかを考えられる人がシステムエンジニアに向いています。

IT業界は常に進化を続けているため、課題を解決できるアイデアを考え続けられる人がシステムエンジニアに向いています。

>>SE(システムエンジニア)に向いている人の特徴は?適性診断を紹介

SEの成長・転職に役立つスキルマップについて

自分自身の成長のため、または現在よりも好条件の職場に転職するために役立つのがスキルマップです。

ここからはスキルマップとはどのようなものなのか、なぜ転職活動で役立つのかについて解説していきます。

スキルマップとは

スキルマップとは、スキル項目を網羅的に分類し、自分自身や従業員のスキルをまとめた一覧のことです。

会社が従業員のスキルレベルを可視化し、成長計画の目的に使用するツールですが、個人でも利用することができます。

客観的に自分のスキルを見直すことで、強みと弱みを詳しく分析することが可能です。

SEがスキルマップを作成するメリット

システムエンジニアの業務は、要件定義やプログラミング、マネジメントなど多岐にわたります。

人によって得意不得意があるため、優秀なシステムエンジニアを目指すには、自分の強み弱みを冷静に分析する必要があります。

スキルマップによって自分の弱みがわかれば、やるべきことが具体的に見えてくるため、モチベーションアップにもつながります。

また、転職活動の際にもスキルマップがあれば自分の強みを具体的に説明できるため、面接官にアピールすることができます。

スキルマップの作成方法

スキルマップは以下のような方法で作成できます。

スキルマップの作り方
  • エクセルやスプレッドシートを用意する
  • SEとして求められるスキルを書き出す
  • それぞれの項目に対して自己評価を入力する

自己評価は5段階評価や3段階評価でもいいですし、○×でも構いません。

スキルマップ作成時の注意点

スキルマップを作る上で重要なのが定義するスキルの項目です。

たとえば、コミュニケーションスキルという項目があったとして、それが社内でのコミュニケーションなのかクライアント先でのコミュニケーションなのかでも評価は変わってくるはずです。

また同じ社内コミュニケーションでも部下や同僚相手と上司相手では評価が違う場合もあります。

スキルマップの作成時は、大分類・中分類・小分類というように、できるだけ具体的に項目を分類して、直感的に評価が下せるようにしましょう。

スキルマップを定期的に見直しながら、自分自身を振り返ってみることも大切です。

システムエンジニアのキャリアプランについて

プログラマーからシステムエンジニアへのキャリアアップは一般的です。

しかしシステムエンジニアからのキャリアアップがどうなるかはわからない人もおおいかもしれません。

システムエンジニアの代表的なキャリアプランは、プロジェクトマネージャー、スペシャリスト、管理職などがあります。

システムエンジニアのキャリアプラン①プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャー(PM)は、システム開発プロジェクトの責任者です。

予算や人材、設備といった条件を考慮して計画を立て、メンバーの割り当てや進捗管理を行います。

プロジェクトチームをまとめる役割もあるため、マネジメントスキルやコミュニケーションも要求されます。

プロジェクトマネージャーになるためにはシステムエンジニアとして企画や設計の経験を積むことが必須です。また、チームマネジメントの経験も必要になるため、チームリーダーとして働ける機会を探しましょう。

システムエンジニアのキャリアプラン②スペシャリスト

プロジェクトマネージャーは、ひとつのプロジェクトに対して1人だけです。

そのため、かなり競争率が高い職業といえます。

また、プログラミングが好きな人だと、マネジメントよりもプログラミングのほうに力を入れたいと考えることも多いです。

スキルに自信がある場合、スペシャリストとしてのキャリア形成もあります。

Slerや下請けのIT関連企業で上流工程の経験を積めば、あらゆる業務に対応できるスペシャリストが目指せます。

システムエンジニアのキャリアプラン③管理職

システムエンジニアとしてキャリアを積み、そのまま課長や部長といった管理職を目指すキャリアプランもあります。

最終的には最高技術責任者(CTO)を目指すことになりますが、ここまでたどり着くのはかなり困難です。

管理職になるためには人脈や人望も必要です。

システムエンジニアとして働いていく中で、役員や従業員の信頼を得ることも意識しておきましょう。また、同じ職場で長く勤め上げたほうが管理職に就きやすいため、転職せずに働き続けるのがポイントです。

SEとしてスキルアップするために取得したい資格

システムエンジニアは職種によって担当業務が異なるため、職種にあったスキルを身につける必要があります。

実務経験がない場合は、認知度や信用度が高い資格を取得して、自分のスキルを証明するのがおすすめです。

システムエンジニアとしてスキルアップするには、以下のような資格の取得がおすすめです。

SEのスキルアップに役立つ資格
  • 基本情報技術者
  • Linux技術者認定資格
  • シスコ技術者認定資格

SEのスキルアップに役立つ資格①基本情報技術者

「基本情報技術者(FE)」は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する国家試験です。

資格を取得すれば、システムエンジニアとしての基礎知識を身につけていることを証明できます。

IT業界では知名度がある資格で、システムエンジニアの登竜門としての資格でもあります。

試験は毎年4月と10月の2回実施され、システムエンジニアに必要な基礎的な知識が問われます。

SEのスキルアップに役立つ資格②Linux技術者認定資格

「LinuC(リナック)」はLPI-Japanが実施するLinux技術者認定資格です。

LinuxはオープンソースのサーバーOSとして圧倒的なシェアを誇ります。

試験ではサーバー向けOSのLinuxに関する知識が問われます。

試験日は自分で指定することができ、試験レベルは3段階にわかれています。

受験する際はレベル1から受けなければなりません。

SEのスキルアップに役立つ資格③シスコ技術者認定資格

「シスコ技術者認定資格」はピアソンVUEが実施するシスコシステムズ製品に関する知識やスキルを認定する資格です。

ベンダーが主催する国際的な資格で、ネットワークエンジニアのスキルを証明するためには取得しておきたい資格です。

資格区分はエントリー・アソシエイト・プロフェッショナル・エキスパート・アーキテクトの5つに分かれています。

それぞれの区分に1種類から7種類の専門分野別の試験があります。

システムエンジニアを目指す人におすすめのエージェント

システムエンジニアを目指す際にはエージェントの利用がおすすめです。

自分の希望に合った案件を紹介してもらえるため、今のスキルにあった仕事を受けることができます。さまざまなサポートも用意してある上に、利用は無料です。

数あるエージェントの中から未経験からシステムエンジニアを目指す人におすすめのエージェントを紹介します。

おすすめエージェント①ウズカレIT

ウズカレIT

「ウズカレIT」は、システムエンジニア・プログラマー・インフルエンジニアの経験がなくても就職をサポートしてくれるエージェントです。

ウズカレITに登録すると、無料の動画教材でエンジニアスキルを身につけることができます。無料のYouTube動画は20時間分以上あり、初心者でも基礎知識を身につけることが可能です。

プログラミングスクールに通うとすると何十万円とかかりますが、ウズカレITならば無料で基礎知識を学ぶことができます。

おすすめエージェント②マイナビIT AGENT

マイナビITエージェント

「マイナビIT AGENT」は、IT業界で圧倒的なシェアを占めている転職エージェントです。

エンジニアの転職ならば、まず登録しておいたほうがいいエージェントともいえます。

マイナビには独占求人(非公開求人)が豊富で、他の就職サイトでは見ることができない案件も閲覧可能です。

さまざまな条件を設定して、希望の案件を探せるため、ぜひ登録しておきましょう。

まとめ

システムエンジニア(SE)に必要なスキルや能力は、職種によっても変わってきます。

また、案件や分野によって求められるスキルや使用するプログラミング言語が異なるため、事前によく確認しておく必要があります。

自分自身のスキルマップを作っておけば、これから何をすべきかも明確化されます。面接の際のアピール材料にもなるため、スキルマップは作っておいて損はありません。

自分の目標達成に必要となるスキルや能力を身につけて、システムエンジニアとしてレベルアップしていきましょう。

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