- 主婦におすすめのパートは何を重視すればいい?
- 主婦の働きやすいパートはどんな仕事?
- 主婦のパート選びで失敗しないために気をつけることは?




子育てが一段落して、時間的な余裕ができると再び社会に出て働きたいと考える主婦が多くなります。
しかし、年齢やブランクが長いことに不安を感じて、なかなか一歩が踏み出せないことも多いです。
そこでこの記事では主婦のためのパート選びのポイントや注意点などについてまとめています。
実際に主婦におすすめの仕事も7つ紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
主婦が働きやすいパート選びのコツ
主婦が働きやすいパートを見つけるために、いくつかのコツを抑えておきましょう。
- 優先順位を決める
- どのくらいの収入になるか
- 都合のいい曜日・時間に働けるか
- 職場まで通いやすいか
- 未経験でも働けるか
パート選びのコツ①優先順位を決める
まず自分の中での優先順位を明らかにしておきましょう。
現在の家庭環境や働く目的によって、パート先に求める条件が変わってきます。
時間の融通が効くのがいいのか、自宅から近いのがいいのか、自分のスキルが活かせるのがいいのか、などなど、どこを優先するのかはっきりしておきましょう。
ココがポイント
すべての点で理想的なパートを見つけるのは難しいため、妥協できない点と妥協してもいい点をわけておくことも大切です。
パート選びのコツ②どのくらいの収入になるか
パートで働くことで、どのくらいの金額を稼ぎたいかによっても選ぶべき仕事が変わってきます。
家計に余裕をもたせるためなのか、子どもの習い事に使うのか、稼いだお金を何に使うかも明確にしておきましょう。
また扶養に入っている場合は、働き過ぎて扶養範囲から外れてしまうことにも注意しましょう。
たくさん稼げるからといって働き過ぎて体を壊したり、家庭のことを疎かにしたりしないよう気をつけましょう。
パート選びのコツ③都合のいい曜日・時間に働けるか
どの時間帯に働きたいかも、その人の状況によって変わってきます。
「土日は家族と一緒に過ごしたい」という人もいれば、「夫が平日休みなのでそれに合わせたい」という人もいるでしょう。
「時間・曜日応相談」と書かれている求人ならば、こちらの要望をくみ取ってくれる可能性が高いです。
また求人によっては「週4日~」といったように勤務日数が指定されている場合もあるため、よく確認しておきましょう。
パート選びのコツ④職場まで通いやすいか
久々にパートで社会復帰する場合、最初のうちは体力も消耗しがちです。そんなときに職場から自宅までの距離があると、それだけで疲れが増してしまいます。
家庭と仕事を両立させるためには、自宅からの通いやすさもポイントになってきます。
自転車や自動車で通勤する場合は、駐車場の有無なども確認しておきましょう。
ココがポイント
電車やバスの公共交通機関で通う場合は、交通費が支給されるかどうかも確認しておきます。
パート選びのコツ⑤未経験でも働けるか
家事や育児でずっと専業主婦をしていると、社会復帰するのが怖いことも多いです。
ブランクがあると以前のように働けるとは限りません。
仕事に対する不安がある場合は、研修制度がある職場やマニュアルがしっかり整っている職場を選ぶようにしましょう。
未経験者OKの職場ならば、しばらくブランクがある場合でも安心して働けます。


主婦のパート選びの注意点
主婦がパートを選ぶ際には、いくつかの注意点もあります。
実際に働き始めてから「失敗した!」とならないように、注意点についても頭に入れておいてください。
- 出費が増える可能性
- 扶養範囲内で働く
主婦のパート選びの注意点①出費が増える可能性
お金を稼ぐためにパートを始めたのに、逆に出費が増えてしまう可能性があることは十分に理解しておきましょう。
たとえば、子どもが未就学児の場合、保育園に預けなければなりません。保育園に預けるためには保育費用がかかります。
保育園代は世帯収入によって決まるため、パートにでて働くことで金額が大幅に上がってしまう可能性があります。
職場までの距離があると交通費もかかります。通勤用の服を新たに買わなければならないこともあります。
職場での付き合いでランチに行くことで外食費がかかることもあります。仕事で疲れてしまうと料理をする気がおきず、総菜やデリバリーなどで済ませるようになり、食費がかさんでしまうことも多いです。
主婦のパート選びの注意点②扶養範囲内で働く
夫の扶養範囲内で働けば、配偶者控除や配偶者特別控除といった税制上の控除を受けることができます。
収入が増えて扶養を外れてしまうと、こうした税制優遇が受けられなくなったり、社会保険料を自分で支払ったりと、金銭的な負担が増えます。
世帯収入を増やすためにパートで働き出したのに、結果として支出のほうが多くなってしまっては働き損になってしまいます。
パートで働くのであれば、扶養範囲内で働くようにしましょう。
主婦にとって週3日パートが働きやすい?理想と現実
主婦にとってのパートは週3日が働きやすいといわれています。
では、どうして週3日パートが働きやすいのでしょうか。
週3日パートは時間的な余裕がある
多くの主婦にとって、家庭と仕事を両立することが基本にあります。
週3日のパートならば土日を休みにしても平日に休みが2日あるため、時間的な余裕が生まれます。
パートがないときに子どもの習い事に付き添ったり、自分の趣味に時間を使ったりできるため、家庭と仕事の両立がしやすくなります。
パートの仕事が忙しくなってくると気持ちにも余裕がなくなってきます。
そうすると家庭内不和の原因にもなりかねません。
ココがおすすめ
ある程度の収入もあり、時間的な余裕もあることから、週3日のパートが理想的といわれています。
週3日パートのデメリット
さまざまなメリットがある週3日パートですが、もちろんデメリットもあります。
まず週3日の勤務時間が少ないため、収入は多くありません。
扶養範囲内で働こうと思っている人にはちょうどいいかもしれませんが、収入額を増やそうと思っている人にとっては物足りない金額になってしまいます。
また週3日パートだと補助要員的な扱いになることが多いです。そのため、企業の関係で人件費削減となったとき、真っ先に対象になる恐れがあります。逆に会社の都合で勤務日数を増やして欲しいといわれるケースもあります。
週5日のフルタイムで働いている人に比べると、週3日パートの人は責任がある仕事は任せてもらえないことが多いです。
仕事に対してやりがいを求めるならば、週3日の時短勤務ではなく週5日のフルタイムで働いたほうがいいでしょう。
保育園の問題
保育園に預ける場合、保護者のうち勤務時間がより短いほうが月に120時間以上働いている場合は保育標準時間で預けることができます。
120時間未満の場合は、保育短時間に区分されます。
たとえば週3日、1日6時間パートで働いたとすると、月の労働時間はおよそ72時間です。
そうすると区分上は保育短時間になるため、1日最大8時間保育になります。
基本保育料は保育短時間のほうが安いですが、延長保育の料金は保育標準時間よりも割高になります。
迎えに行くのが遅れてしまいそうな仕事をしていると、時短勤務がネックになることは覚えておきましょう。
主婦がパートで働きやすい職種
ではこれまでのポイントを抑えた上で、主婦におすすめのパートの仕事を7つ紹介していきます。
- 一般事務
- 医療事務
- コールセンター
- 清掃スタッフ
- コンビニ
- スーパー
- 軽作業スタッフ
主婦が働きやすいパートの職種①一般事務
一般事務はオフィスでのデスクワークが基本です。
パソコンを使用して文章を作成したり、電話の応対をしたり、伝票の入力や整理などを行います。
土日祝日が休みのことが多いため、土日は家族と一緒に過ごしたいと考えている人にもぴったりです。
家庭との両立もしやすく、事務経験やパソコンのスキルがある人にとっては、とても魅力的な仕事です。
主婦が働きやすいパートの職種②医療事務
病院の受付や会計レジ、カルテの管理、医療費の請求などを行う仕事です。
事務職の中でも求人数が多く、シフトの調整もしやすいです。午前中・午後の診療時間だけといった短時間勤務もできます。
医療事務の仕事は資格がなくてもできますが、医療事務の資格を持っていると時給がアップする可能性があります。
医療事務のスキルが身につくと、そこからステップアップもしやすいです。
主婦が働きやすいパートの職種③コールセンター
お客様からの問い合わせや注文の電話を受けたり、アンケートや新商品の案内などを電話を使って行う仕事です。
コールセンターの仕事はマニュアルがしっかり完備されているため、未経験の人やしばらくブランクがあった人でも働きやすいです。
室内での仕事のため、それほど体力も使わず、シフト制で時間の融通が効くことも多いため、主婦のパートの仕事してもおすすめです。
最近では自宅でコールスタッフ業務ができる在宅での求人も増えています。
接客業や一般事務と比較して、時給が高いのも魅力です。
主婦が働きやすいパートの職種④清掃スタッフ
清掃スタッフはオフィスやショッピングセンターなどで掃除をする仕事です。
普段家事で掃除をしている人ならば、仕事にブランクがあっても比較的始めやすいです。
家事で培った技術を活かすこともできますし、パートでの経験を自宅での掃除に活かすこともできます。
ココがおすすめ
掃除が好きな人やきれい好きな人におすすめの仕事です。
主婦が働きやすいパートの職種⑤コンビニ
コンビニは求人の数が多く、働く日数や時間帯、シフトに入る量を調整しやすいため、主婦のパートとしても人気があります。
また家の近くで働ける可能性が高く、何か急な予定が入ったときでも他の人に代わってもらいやすいです。
早朝だけ・お昼だけといった短時間でも働きやすく、一度コンビニのスキルを身につければ、別なところでも働きやすくなります。
まずは自宅近くのコンビニで求人募集をしていないかどうかチェックしてみましょう。
主婦が働きやすいパートの職種⑥スーパー
主婦のパート仕事といって、真っ先に思いつくのはスーパーかもしれません。
レジうちや品出し、調理などさまざまな仕事があります。どの業務になるかで仕事内容が大きく変わるため、自分に合ったところを選びましょう。
同じようにパートとして働いている主婦が多いため、仕事のことだけでなく、子育てのことについて相談できるのも大きなメリットです。
コンビニと同じように自宅の近くで仕事が見つかることも多いです。
主婦が働きやすいパートの職種⑦軽作業スタッフ
軽作業スタッフは工場や作業場などで商品の検品をしたり、梱包や箱詰め、シール貼りなどを行います。
単純作業が多いため、未経験の人でも始めやすいです。
職場では大人数で働いていることが多いため、何か急な用事で休まなければならないときも人数の調整がつきやすいです。
ひとりで黙々と作業を繰り返すことが多いため、あまり他の人と接したくない人間関係が苦手な人にもおすすめです。
主婦が働きやすい仕事の選び方はここもチェック
時給や時間、職場との距離などは多くの人がチェックするポイントでしょう。
ここからは意外と見落としがちなポイントについて補足しておきます。
- 肉体労働の度合い
- 人付き合いの多い・少ない
- やりがい
パートの選び方でチェックすること①肉体労働の度合い
職種にもよりますが、肉体労働がどのくらいあるのかもチェックしておきたいポイントです。
実際に働き始めたら重たい荷物の運搬があったり、屋外で長時間作業をしたり、と仕事内容が思っていたのと違うことも多いです。
女性の場合、長期的に肉体労働をするのは、さまざまなリスクがあります。
万が一ケガでもした場合は、育児や家事にも影響が及んでしまいます。
ココがおすすめ
男性よりも体力が少ないため、できるだけ肉体労働は避けたほうがいいでしょう。
パートの選び方でチェックすること②人付き合いの多い・少ない
パートをする上で、どのくらいの人付き合いがあるのかもチェックしておきたいポイントです。
人とコミュニケーションをとることが得意ならば、接客などでも問題ありません。
人と関わることがあまり好きではない場合、毎日たくさんの人と接することになる接客業は避けたほうがいいでしょう。よく考えずにやってみたら、ストレスで大変ということもありえます。
人付き合いが苦手な場合は、事務スタッフなど、あまり人前にでないような仕事を選んだほうがいいです。
パートの選び方でチェックすること③仕事のやりがい
時給やシフトで仕事を選ぶのはもちろん間違いではないのですが、まったく興味がない仕事だと、長時間続けることが難しいです。
どうせ働くならば、多少なりともやりがいがあったほうがいいです。
これまで働いてきたときに、どんなことに対して面白さや興味を抱いたのかよく思い返してみましょう。
興味関心がある仕事のほうが気持ち的にも続けやすいです。
主婦のパート選びに役立つ資格
パートやアルバイトで働く際、資格があったほうが選択肢が増えたり、時給が上がったりといろいろなメリットがあります。
将来的にフルタイムで働こうと考えている人は、資格があったほうがいいでしょう。
そこで主婦におすすめの資格をいくつか紹介します。
- 日商簿記
- ワード・エクセル
- 医療事務
パート主婦におすすめの資格①日商簿記
日商簿記検定を持っていると経理の仕事に就くことができます。
お金についての知識が増えるため、家計の管理や確定申告にも強くなるというメリットもあります。
3級までは市販のテキストを使って独学でも取得しやすいですが、2級以上を目指すならば通信教育などで勉強したほうが効率がいいです。
パート主婦におすすめの資格②ワード・エクセル
事務職で働こうと考えているならば、ワード・エクセルのスキルは身につけておいたほうがいいです。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格は履歴書に書くことができるため、求人に応募する際に有利に働きます。
これまでにある程度ワードやエクセルを使ったことがあるならば、それほど難しい内容ではありません。
MOSを持っていると、どのくらいの作業ができるのかわかりやすいため、パソコンを使うデスクワークの仕事に就きやすくなります。
パート主婦におすすめの資格③医療事務
事務職の中でも医療事務で働きたいと考えているならば、医療事務の資格を取っておいたほうがいいです。
身近なところから勤務先が探しやすいですし、専門性が高いため職場復帰もしやすいです。
医療事務の資格は、3ヶ月程度の勉強期間で取ることができるため、本格的に社会復帰を考えているならば、取っておいて損がない資格です。


まとめ
主婦が働きやすい職場探しでは、まず優先順位を明らかにすることが大切です。
控除の恩恵が受けられるように扶養の範囲内で働くのか、社会保険に加入することになってもとにかく世帯収入を上げたいのか、目的によって選ぶべきパートが変わってきます。
この記事のパートの選び方を参考にして、自分にあったパートを探してください!
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