シンポジウム1:皮膚の人類学

日時・場所 10/19(金)13:00~16:00 国立遺伝学研究所 講堂
提案者 木村亮介(琉球大学大学院医学研究科人体解剖学講座・准教授 )
趣旨 本シンポジウムでは、ヒトの皮膚の進化(体毛の有無に代表されるような類人猿とヒトの皮膚形質の違い)と多様性(皮膚形質の個体差および集団差)に関する研究、および幹細胞を用いた皮膚器官系の再生研究について、4名の講演者が話題を提供する。
講演予定者 寺井洋平(総合研究大学院大学先導科学研究科生命共生体進化学専攻)、高橋健造(琉球大学大学院医学研究科皮膚病態制御学講座)、木村亮介、武尾真(理化学研究所生命機能科学研究センター器官誘導研究チーム)

シンポジウム2:ネグリトの起源–研究の今昔–

 
日時・場所 10/19(金)16:15~19:15 国立遺伝学研究所 講堂
提案者 尾本恵市(東京大学・名誉教授)
趣旨 フィリッピンのネグリトは、低身長という身体的特徴をもつ“人種的”集団で、少なくとも5民族(Aeta, Agta, Ati, Batak, Mamanwa)から成る。ネグリトがフィリッピンのFirst Peopleであることは長年推測されていたが、1975年以降われわれ日本のグループの集団遺伝学的研究によって、具体的証明がなされてきた。本シンポジウムでは、1970年代より尾本らが行なったパイロット・スタディから最近のゲノム研究(Jinam et. al, 2017)に至る遺伝的起源研究の進展を回顧し、その他の研究とくに文化・社会的研究についても学際的に総括する。さらに、環境破壊や鉱山開発の影響下で、現在これらの民族が置かれた危機的状況を考察し、「ネグリトの未来」についても考える。
講演予定者 尾本恵市、河村正二(東京大学大学院新領域創成科学研究科・教授)、Nathaniel Dominy (Dartmouth大学・教授)、清水展(京都大学・名誉教授)、宮本勝(中央大学・名誉教授)、三澤省吾(筑波大学・名誉教授)、橋本正次(東京歯科大学・教授)、木本幸憲(名古屋大学・ポストドク)、西原智昭(野生生物保全協会)
ディスカッサント 斎藤成也(遺伝研)、Timothy Jinam(遺伝研)

シンポジウム3

縄文人の骨考古学―そのさらなる発展へ向けて

日時・場所 10/20(土)13:00~16:00 三島市民文化会館 大会議室
提案者 骨考古学分科会{海部陽介(国立科学博物館・グループ長)、奈良貴史(新潟医療福祉大学・教授)、米田穣(東京大学・教授)}
趣旨 日本の縄文時代人骨コレクションは質・量の両面でたいへん充実しており、うまく活用できれば、縄文人の暮らしぶりや縄文社会の解明、さらによりグローバルな人類学的課題への貢献が可能なはずである。ここでは最近の骨考古学的研究成果を共有した上で、このコレクションの潜在力をさらに引き出す研究のあり方を議論する。
講演予定者 長岡朋人(聖マリアンナ医科大学)、萩原康雄(新潟医療福祉大学)、澤田純明(新潟医療福祉大学)、五十嵐由里子(日本大学松戸歯学部)、佐宗亜衣子(東京大学)、坂上和弘(国立科学博物館)、日下宗一郎(ふじのくに地球環境史ミュージアム)、山田康弘(国立歴史民俗博物館)、米田穣
ディスカッサント 海部陽介

シンポジウム4

子供たちの顎を鍛える食育

日時・場所 10/20(土)13:00~16:00 三島市民文化会館 第一会議室
提案者 馬場悠男 (国立科学博物館・名誉所員)
趣旨 最近の子供たちは歯並びが悪く、健全な咀嚼機能が失われ、さらには睡眠時無呼吸症になりかねない。そこで、本来の健全な顎顔面構造を取り戻すための根本的方策を、人類学、歯科矯正学、睡眠歯科学の立場から考える。
講演予定者 葛西一貴(日本大学松戸歯学部・教授)、古畑 升(古畑いびき睡眠呼吸障害研究所・所長、日本歯科大学内科・臨床教授)、金澤英作(日本大学松戸歯学部・名誉教授)、馬場悠男

シンポジウム5

人骨研究の在り方ーアイヌ遺骨が投げかける問題と人類学の未来を考える

日時・場所 10/20(土)16:15~19:15 三島市民文化会館 大会議室
提案者 瀬口典子(九州大学大学院比較社会文化研究院・准教授)、五十嵐由里子(日本大学松戸歯学部・講師)
趣旨 アイヌ民族は明治時代に施行された厳しい同化政策の下で、その遺骨が非倫理的に収集される事態が生じた。本シンポジウムでは、1)アイヌ遺骨と人類学の歴史、2)海外における先住民遺骨返還と研究の状況を紹介し、今後の人類学の在り方について考える。
講演予定者 瀬口典子、太田好信(九州大学大学院比較社会文化研究院)、窪田幸子(神戸大学大学院国際文化学)、坂野徹(日本大学経済学部)、石田肇(琉球大学医学部)
ディスカッサント 五十嵐由里子

シンポジウム6

東アジアの古ゲノム研究-ヒト・動物・植物から-

日時・場所 10/21(日)9:00~12:00 三島市民文化会館 大会議室
提案者 神澤秀明(国立科学博物館・研究員)
趣旨 最近の古ゲノム研究は、過去から現在の生物動態を明らかにする上で有用な手法のひとつである。そこで、東アジアのヒトおよびヒトと関わりの深い動植物の最新の古ゲノム研究を紹介し、今後の発展についても議論します。
講演予定者 神澤秀明、佐藤丈寛(金沢大学医薬保健研究域)、水野文月(東邦大学医学部)、石黒直隆(総合研究大学院大学先導科学研究科)、熊谷真彦(農業・食品産業技術総合研究機構高度解析センター)

シンポジウム7

グローバル気候変動と現代型サピエンス全移動史

日時・場所 10/21(日)16:15~18:35 三島市民文化会館 小ホール
提案者 松村博文(札幌医科大学保健医療学部・教授)
趣旨 最近の古ゲノム研究は、過去から現在の生物動態を明らかにする上で有用な手法のひとつである。そこで、東アジアのヒトおよびヒトと関わりの深い動植物の最新の古ゲノム研究を紹介し、今後の発展についても議論します。
講演予定者 松村博文、海部陽介(国立科学博物館人類研究部)、Timothy A Jinam (国立遺伝学研究所)、川幡穂高(東京大学大気海洋研究所)

シンポジウム8

初期人類の睡眠を考える:森林とサバンナの昼と夜

日時・場所 10/21(日)14:30~17:30 三島市民文化会館 大会議室
提案者 進化人類分科会(座馬耕一郎・長野県看護大学・准教授)
趣旨 森林からサヴァンナへ。この初期人類の生息環境の変化は、睡眠にどのような影響を及ぼしたのだろうか。乾燥地で暮らす人々や、森林やサヴァンナで暮らすチンパンジー、そして捕食者の活動に関する資料をもとに、検討したい。
講演予定者 今村薫(名古屋学院大学現代社会学部)、小川秀司(中京大学国際教養学部)、高野智(日本モンキーセンター学術部)、仲澤伸子(京都大学大学院理学研究科)、座馬耕一郎

シンポジウム9

新学習指導要領で教える高校生に役立つ「人類学」関連事項

日時・場所 10/21(日)16:15~18:35 三島市民文化会館 第一会議室
提案者 人類学普及委員会 (松村秋芳・防衛医科大学校・准教授)
趣旨 平成30年3月、高等学校の次期学習指導要領が告示された。その内容は、「生物学」、「地学」、「世界史」では、人類の進化について触れるよう、現行学習指導要領以上に明確な記述がなされている。これに従って新しい教科書が作成されることとなるが、各科目の授業の中で具体的にどのように人類学関連事項を扱うか、「生物基礎」の遺伝の項目でどのように人類学に触れるか、科目間の連携をどのように行うかなど、多くの課題が存在する。本シンポジウムではこれらの課題について、具体的な教案をもとに議論したい。
講演予定者 市石博(国分寺高校)、太田博樹(北里大学医学部)、米田穣(東京大学総合研究博物館)

シンポジウム10

頸胸部体幹筋群と前肢帯

日時・場所 10/22(月)9:00~12:00 国立遺伝学研究所 ゲストハウスセミナー室
提案者 ヒト・霊長類比較解剖学分科会 (影山幾男・日本歯科大学・教授、時田幸之輔・埼玉医科大学・講師)
趣旨 本シンポジウムでは, ヒト・霊長類比較解剖学として, 頸胸部体幹筋と前肢帯の形態学的特徴を考えたい。直立姿勢をとるヒトの肩関節は, 前肢帯(肩甲骨, 鎖骨, 頸胸部体幹筋群)に支えられて胸郭上で位置を様々に変えることで大きな可動域を持つという特徴がある。しかし, 四足姿勢の哺乳類においては, 肩甲骨を使って体幹を前肢に吊り下げる構造となっている。このように直立姿勢と四足姿勢では, 肩甲骨と体幹の関係が異なり,その機能と関連する頸胸部体幹筋群の形態は興味深い。そこで, 肩甲骨と体幹を結ぶ筋群である頸胸部体幹筋群のうち, 腹鋸筋(前鋸筋), 肩甲挙筋, 菱形筋の筋線維タイプ構成について, 小島先生に, ニホンザルを題材としてご講演をお願いした。次に, 腹鋸筋(前鋸筋), 肩甲挙筋, 菱形筋の支配神経は, ヒトにおいては分節的に連続しており, 同じ系統に属する筋とされている。しかし, ヒト以外の霊長類及び四足哺乳類においては, その詳細は明らかになっていない。そこで, 江村先生に霊長類肩甲挙筋,菱形筋,腹鋸筋支配神経の比較解剖学についてご講演をお願いした。最後に,直立姿勢とは肩甲骨と体幹の関係が異なる四足姿勢の哺乳類について, 頸胸部体幹筋の形態とその支配神経の比較解剖学を緑川先生にご講演をお願いした。以上より, 筋形態, 筋線維構築, 支配神経の分析から, 頸胸部体幹筋群と前肢帯の基本構成と特殊化について, 理解を深めたい。
講演予定者 小島龍平(埼玉医科大学保健医療学部)、江村健児(姫路独協大学医療保健学部)、緑川沙織(埼玉医科大学保健医療学部)