大会長挨拶

第73回の日本人類学会大会を佐賀大学で開催することになりました。佐賀大学では前身の佐賀医科大学の時代に第50回の人類学会大会を開催しています。今から23年前の1996年、平成8年のことでした。この50回大会は人類学会の活動のひとつの区切りとなる大会でした。なぜなら、それまでの大会は、日本民族学会(現日本文化人類学会)との連合大会として行われていたからです。大会の開催も人類学会と民族学会が隔年で担当していましたが、この大会を境に双方の学会は別個に活動をしていくことになりました。以来四半世紀に近い月日が流れたことで、当時を知る会員も少なくなりましたが、再び佐賀の地で学会を開催することで、往年の学会大会を思い出される会員の皆さんもいるのではないかと思います。平成を終えて新しい時代最初の人類学会大会では、最新の学問に触れるだけではなく、過去を振り返り、現在を知って将来を思う機会が提供できればと考えています。
 大会会場の佐賀大学はJR佐賀駅からはやや離れており、多少のご不便をかけるかも知れませんが、佐賀県には前回大会の時にはなかった空港や九州新幹線も整備され、足の便は良くなっています。大会が開催される10月の九州は気候にも恵まれ、1年で最も快適に過ごすことのできる季節です。多くの会員の皆さんの参加をお待ちしています。

第73回日本人類学会大会長
篠田 謙一